詩:おんごくまでは草千里


   クレーン車が 
   影絵になっている
   余波 が

熊本県益城町
均された道を 車は阿蘇へむかう
こいのぼりの立つ畑がてん てん とあって
この道のこの風のなかを
さかなたちが 存分に泳いでいる

みなもが光る
凡庸な苗植えが ちらちら光る
聴いたような 憶えのないような
楽しげな音楽のなかで つい
 永遠の遠国 のなかに 
ぽつん  といそうになる
 いとしの第六惑星 からの連絡に
チャンネルが あ あいそうになる

 フンカケイカイレベル1
ふっ と焼きとうもろこしのおもいで
草千里の浜に うまが、立って
かげえ、こいのぼり、
焦がしじょうゆのにおいが立って

とおくのやまなみで 
ふんえんが泳いでいる
ねつのようすを象ったものが 
しろくのびていて
みんなのかみの毛も 
ついついのんびりと
おんなじ象りで ふうけいにおさまっている



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