詩:うにうき
雲丹がういているとして
この一歩目からすでに
戦いがはじまっているわけだ
だからぼくは何食わぬかおで
血の歩兵のマントになるだろう
はくいき
すういき
全てのいきに遺る
白亜の振動
たたかいはもうはじまっていた
指のうごき
すいめんを撫でる、叩く、込める
そこにもぼうっとして
野蛮なうにが
まとわりついてるわけだ
ちょうどのものを見ることができない
耳も、鼻も、味蕾も、発声も、
発生もたたかいのさなかにある
マントのほつれに
むらがるわけだ
鏡には反転をゆるそう
ちょうどお尻を頭にして
逆さで歩くろう人を
車窓に見たところだ
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