詩:どくろの町

どくろの鉢底石
夢遊病者の花が咲く町

枯れ木をぬいぬいこちらに向かう星は
町のぼんやりをまると抱える
蜘蛛の巣に捕られてしまった

そのため
睡眠障害者の町では
通信障害が起きている
ぎざぎざとした磁気の銛が
どくろの眼窩で乱反射
昏い昏いほら穴の
そのおぼろな夢路の
でこぼことしたアーチを突けずにいる

希望を叫ぶのもここらじゃ見なくなったよね、
ねえという。
丹念にみがかれたティアラの老女
干し柿を半分に割き

それに、、おじいちゃんまたフラフラしてる、
アララという。
干し柿の半身を手に
夢と連れ添って行った

復旧を望むのもここらじゃ見なくなったよね、

あっ、星が絶える蜘蛛が肥える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?