五行詩 三篇

Twitterでなるべく毎日五行詩を書くようにしています。調子の悪いときでもなるべく書こうと思っています。


「まくら」
ごわごわしたタオルをなでると
草の原は風やたつまきで
生え始めも根こそいでしまう
扇風機がまわりを窺いながら
流動食をつくっている

「こなひき」
海のいちばんまずしいところへ
まるで散歩にきたみたいに
まるで謝りにきたみたいに
まるでどうかしたみたいに
海でいちばん焦がれたところだ

「眼皮」
どうしても眠れなくって
達磨みたいにガンピを作った
肉いろの花でも咲けばとおもったけど
かわいて砂だまりの眼窩だ
蠍はらくがきに夢中になっている



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