詩:台風はガラス越しに

自転車のはやさで
とおくへ行くらしい
渦はだけど タイヤよりも
おそいはずだ
予報士は アイスの載せ方が
いつも下手だ

それは台風だったの 白黒殿

目の下は穏やか らしい
傾けて
少し眠ろう
ぎょくおんのした
おはじきは 砂をかぶっている
あおい抜け殻たち

台風だったよ
そこだけ 思い出せないもの

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