詩/ミディアムポエム:爪先

足が熱いから
少しは眠ったんだと思う
夕方すぎから
毛布に冷やされた爪先がある
不溶性枕で
裁判がひらかれた痕跡が
私たちの弾劾が
床下の虫や小石と擦れるときの熱風で
朝が半分ほどゆがんでいる
爪先から湯気が立った
のが感じられて
少しは知らない眠りにつけたのだ
という感じが入っている

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