Spectrum Tokyo Festival 2023Day1をふりかえってみる
にぎやかで和やかなFestival
Spectrum Tokyo Festival2023は主催のSpectrum Tokyo編集長の三瓶さんの日英おりまぜたスピーチで朗らかにスタート。他者を尊重しながら、紡がれる様々なデザイン活動を知るために、Fun&Enjoyな姿勢を伝えてくれました。デザインは、やっていき!! = Enjoy!
推測的な遊びラボ(workshop)🌳
朝イチは株式会社ファブリックさん主催のワークショップへ。ワークデスクは「商店街(JP Table)」「職場(EN Table)」「区役所(mix)」3つのテーマから好きなところ・参加しやすい言語にわかれての始まりました。
各テーマにある場の意義や、今そこに見えるもの、どんなときにそこへ行くのか?何があるのか?など、各テーマについて、今と未来を織り交ぜながらどんどんアイデアを出してディスカッションしていくもの。
ひとつのテーマ×複数の問いでフリーディスカッションをしていくことで、参加者の背景や経験から垣間見える場が浮かび上がり、更にそこから自分たちがイチ住人・参加者として場に関わるにはどんな試みがあると変わっていけるか?という話にゆるりと流れていきました。
参加していた商店街テーブルでは
と、色んな角度からアイデアが出て、このあとも町についてちょっと話がしたくなるようなワークショップでした✨✨
Designing for Diverse Minds:Embracing Inclusivity in Teaching Design Thinking😊
打って変わってこちらは楽天トラベルのデザイナーAnnieさんによるセッション。デザインシンキングを伝えるワークをしていく中で大切なことが話されていました。中でもファシリテーターの存在を大きく取り上げていたことに心強さを感じました。
あくまでも主役は参加者、ファシリテーターは公平な立場で、参加者を包み込んでいくんだよー。
また、ワークショップ自体の設計についても大きく取り上げられていました。面白かったのは「日本人参加者に向けてのワークショップの場合、事前に細かいタイムラインを作って共有しておくことで、参加者の意欲や安心感が増す」という話。
なぜこれをするのか? 何のために? どのように? この3つが見えていないと参加者は「で、何ためにやるんだっけ?」と実施中に不安というノイズに悩まされてしまう。自分が設計するときにも意識できるよう、タイムラインにこういった目的の項目を置きながら設計していることにも通じるようで、これもうなずくことばかりでした。
イベントで設けられているAsk Me Anything(AMA)の時間で、Annieさんに「ファシリテーターの役割の伝わりにくさを感じる。事前にどうコミュニケーションしているか?」という質問をしたのですが、ワークショップをする前にファシリテーターの重要性や役割に気づいてもらうことが難しい場合があるものの、できるだけマネジメント層の人を事前にチームに引き入れ、一緒に場を作っていき、当日を迎えることもキーになると答えてくれました。
クライアントさんとワンチームになりながら作り上げていくことがちょっと難しいときもあるけど、一度会って場が開かれると解決していくことも多いように思います。コミュニケーションを諦めずに、向き合っていこう!!
大正義、カレー🍛
大人気すぎて炊いたごはんがどんどん無くなる事態が発生😆 出店してくれていた方は慌てたと思うんですが、待つ甲斐しかない絶品カレーでした。ごちそうさまでした!!
あらゆる場面でデザインを駆使するための技術
株式会社ゆめみの本村さんのセッションでは、不確実な状況を乗りこなしながら人と協業しあっていくときに駆使できるデザインの技術が話されました。形あるもののデザイン、表層のデザイン、にとどまらない今の”デザイン”では、情報・状況をどう一緒に取り扱えるものにしていくのか?大事です。
そこで語られたのは「モデル・ダイアグラム・オブジェクト」の3つを駆使して視覚的に考えを共有していくことでした。とくに視覚的な伝わり方をサポートするダイアグラムは、スライドで紹介していただいたいくつかを駆使していくだけでも時系列が理解しやすくなったり、どこに過不足があるか?を認識しやすくなるもの、しかも馴染みがあるものがたくさんありました。太っ腹にすべて公開してくださっているので、ぜひ!
どれもごくシンプルな形と線と文字で表すことができるので、デザインツールを使わなくても、ノンデザイナーでも取り入れやすいものです。
(アイディエーションやコミュニケーションのための)ビジュアライズのトレーニングでも、図形と文字をまずはたくさん書き出して使うことを伝えています。ここで結びつくような話に出会えたのはなんだかうれしいできごとでした😊
クロークに見えたホスピタリティ💗
あっという間の1日を過ごして帰ろうとクロークに向かったのですが。そういえばこの手のイベントでクロークがあるって珍しい……!!
コートやショール、大きめの荷物を預けている人達が多くいらっしゃいました。会場の椅子に荷物がどっかり!!という光景もほとんどナシ。Spectrum Tokyo Fextivalの案内にあるように、フェスなゆるい空気感を楽しむためにも、この身軽に動けるというのはすごく大きかったです。三瓶さんの想いだとも聞いて、この一貫したテーマにちょっとしびれました。
はじめてお会いする方には緊張しがちではあるんですが、会場のにぎやかでカジュアルな雰囲気、語らいが生まれるBARやドリンク、フードサービスのおかげで新しい仲間にも出会えた1日を過ごせました!