チャイルドプレイ②_100日後にZINEをつくる、31日目
チャッキーは人間化していく
アンディの母カレンは、チャッキーに電池が入っているかを確認するために背中の電池ボックスを開ける。何も入っていない。
チャッキーの首がくるんと180°回転して
「ボク チャッキー 遊ぶかい?」
いいですねえ、こーゆーホラーらしい演出が好きです。
本性をあらわしたチャッキーに噛みつかれ、息子は嘘を言っていなかったと知った母は、刑事マイクに助けを求める。
しかし、カレンの話を信じられないマイクは彼女を家まで送り、車から降ろす。
後部座席に潜むチャッキー。
運転しているマイクの首にワイヤーをかけて絞め殺そうとするも失敗。
あきらめないチャッキーは包丁で座席ごとマイクを串刺しにしようとする。
背中!背中!背中!お尻!お尻!おまた!!
車のシートが薄すぎる!!
転倒した車の中からマイクに撃たれたチャッキーは一時退散。
自分に「死を超える術」を教えてくれた呪い師ジョンの家に行き、人形の体から出る方法を聞くも「秘術を邪悪のために使う奴には教えるわけにはいかない!」と拒否される。
しかし、ジョンの身代わり人形(モジョー)をもてあそびチャッキーはついに秘密を聞き出す。
「最初に正体を明かした相手の体に魂を移せばいい」
身代わり人形の心臓を刺されて瀕死のジョンのもとに、カレン&マイク登場。
「チャッキーの心臓はすでに人間になりつつあるから、心臓を撃ち抜け」とアドバイスをもらう。
一方、アンディの身体を狙うチャッキーは精神病院に侵入。
鍵を盗みアンディの病室に侵入するも、逃げるアンディ。
アンディが錯乱したと勘違いした精神科医は、彼に鎮静剤を打とうとするが、チャッキーは精神科医の脚を切り付け、倒れた先生の頭に電気ショック用ヘルメットを装着。
電流ビリビリを繰り返されるうちに、目が充血し顔面が黒く変色していく様子を見ていると、精神科で電流ビリビリ治療受けるのはごめんだなと思う。
カレンたちが病院に到着した時には、アンディは医者殺害して逃亡した容疑者になっていた。
勇敢なアンディとあきらめないチャッキー
自宅に逃げ帰ったアンディ、チャッキーとの最後の戦い。
クローゼットに隠れたアンディは自分のおもちゃ箱からバットを見つけて戦闘準備。
ドアに鍵をかけていたのに、暖炉からチャッキー降臨!
6歳のアンディはバットで応戦するも、奪われて逆に気絶させられてしまう。
チャッキーが呪文を唱えだしたところへカレン&マイクが到着し、チャッキーを引っぺがす。
チャッキーは噛みついたり叩いたり必死に抵抗するも、カレンによって暖炉に閉じ込められる。
「アンディ!マッチで火をつけて!!」
大好きだったグッドガイ人形に別れを告げるアンディ
「もう おしまいだよ チャッキー」
火だるまになったまま暖炉から飛び出し、家の中を歩き回るチャッキーは、丸焦げになってようやく倒れた。
でもこんなところであきらめない!
不死身のチャッキーは顔面は溶けて髪も消滅したのに、防火服ばりに服はほぼ無事!
アンディたちに襲いかかるも、カレンに拳銃で頭、右手、左足を吹っ飛ばされる。
まだあきらめたくない!
家にやってきたマイクの相棒ジャックが丸焦げのあたまを拾うと、頭が胴体を呼び片手で絞め殺そうと頑張る!
しかし、カレンにぶん投げられ、マイクに心の像を撃ち抜かれてようやく命が果てたチャッキーであった。
「ボク チャッキー ボクと遊ぶかい?」
アンディが母に促され、部屋を出て行きながらも死んだチャッキーから目が離せない表情を映してEND。
一体アンディは何に後ろ髪を引かれてるんだろう?
アメリカンホラーと和製ホラーのちがいは?
アメリカンホラーの子どもたちって、自分たちで怪物と向き合い戦うことを選択する描写がとても多い。
日本のホラーだと、子どもを守る親側の目線がメインで描かれる。
守らなければいけない子どもを抱えつつ、自分も恐怖と向き合うっていう複雑な心理描写がある。
(『仄暗い水の底から』とか『残穢』とか、子どもといる時に母が遭遇する恐怖ってほんとに怖い。)
もちろん洋画でも親は子を守るんだけど、子どもが戦えるってことも信じてる感じ。
この違いは非常に面白い。
あとはやっぱり、海外のホラーはみんな元気。
被害者の恐怖の演技も「びっくり!→やめて!→やめろっていってるだろ!」みたいなのが定番の三段活用で、観ている私の心が感じるものは、恐怖ではなく応援。
そもそもチャッキーも、ガス爆発狙ったり電気ビリビリやったり身代わり人形刺してみたり、、、色んなことにチャレンジしたくなっちゃう好奇心が「恐怖を与える」という目的を超えてしまってる。
日本で人形の怪異だったら、チャッキーみたく元気な殺人はしない。
基本的に髪が伸びるとか、口元の歯が見えてくるとか、あんま動かない。
その静の恐怖は、それを見て怖がっている人の動の恐怖を増幅させる。
日米の「恐怖」の違い。いやあ、面白い。
次は何観ようか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?