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カットソー生地の編地まとめ①


こんにちわ。ちみです。

今回はカットソー生地の編地について列挙させていただきたいと思います。

主な使用用途も大きなくくりで記載でいればと思います。

カットソー生地は歴史が浅いため織物と比べると編地数は多くありません。

更に機械のゲージや使用する糸の太さなどの組み合わせによって無限に

生地を生み出していくことが可能です。

シャツやスーツ、コートで使用されている織物が生まれたのが何千年前なので

織物と比べるとカットソーは開発されてから100年も経っておらず

まだまだこれから発展していく生地なのではないかと思います。

今回はカットソー組織の中で最も使用されているシングル組織の編地を

紹介したいと思います。

まずシングル組織から。

シングル組織とは編み針が片方しかない編み組織を指します。

1.天竺(平編み)

圧倒的に生産量が多いカットソーの定番生地です。

初めてこの組織名を聞いたときは三蔵法師が目指ている都市かい?

と思っておりました。

カットソーの生産に携わると何度も出会います。

Tシャツ・下着・帽子・寝具カバーなどなど使用用途多岐にわたります。

とにかく生地の厚さ生地の伸び縮みすべてにおいて

取り扱いがしやすいです。

機械の種類も豊富にありとても編地の大きいものから細かいものまで

多種多様にあるため同じ編地でもぱっと見違う編地に見える時もあります。

2.鹿の子

ポロシャツ用の生地といったら鹿の子です。かのこと読みます。

しかのこではありません。

生地の表面がポコポコしており肌あたりが良く清涼感があります。

ニットとタックを組み合わせて柄を作り編まれている組織です。

鹿の子の中には表鹿の子、裏鹿の子、並鹿の子などなど

鹿の子シリーズがあります。

梨地と呼ばれる梨の皮のような見た目の生地も鹿の子の仲間です。

3.裏毛

カットソーの王様です。

スウェット・トレーナーと呼ばれる裏に毛が生えている生地が裏毛です。

在宅勤務の影響もあり近年生産する数量が一気に増えました。

表面の天竺編みが裏の毛を捕まえて離さない編地構造になっています。

肌触りが柔らかく、保温性や吸水性に優れていて

着用頻度がどんどん高まってしまう編地です。

稀に吊り機と呼ばれるヴィンテージの編み機を使って編まれる編地は

今回紹介したシングル組織です。

今回はカットソーのシングル編み組織について紹介しました。

厳密に分類するともっとシングル編み組織はあるのですが。

上記3品番が分かれば事足りると思います。

今回は以上です。

ちみでした。


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