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読書感想文 共感障害「話が通じない」の正体

黒川伊保子さんの本が読みたくて、図書館で借りたのがコチラの共感障害「話が通じない」の正体

単に知らないとか勘違いしているとか、そんなレベルじゃない。
「いったいキミは何を言っているんだい?」「今まで何を聞いていたの?」そんなツッコミを盛大に心でしてしまうレベル…。
いや、もしかしたら自分の言い方が悪かったのかも?ともう一度丁寧に話してみても「?」みたいな顔をされたり、なぜかキレられたりする始末。

この本は、果たしてそんな彼らを理解する一助となったのでしょうか?

結論:理解はできたが…

会社や社会で話が通じない人やまったく気が利かない人への対処法は「誰かが指導すること」
それも感情的にならずに。
子供にするのと同じように「わかる?」や「ね?」と言って、話が通じない人がうなづくこと、返事をすることを習慣づけさせる…。

いや、大変ですよね?

話が通じない人は、確かに天才的な方が多い気がします。
でもね?
どんなに素晴らしい才能を持っていたとしても、一人の人間にそこまでかまっていられるほど人も組織も余裕はないのですよ。
そしてこちらがすごく気を遣って接していても、話が通じない人は感謝はしませんし、下手すればキレたりします。(私の経験談)
話が通じない人には「さり気ない気遣い」などという感覚がないのです。
むしろ「はっきり言わないとわからない」と人を傷つける言動をしがちなタイプもいます。
もしくは押し黙ってまったく反応しないとか。

お互いが自覚しないと、共感障害のそれ以外の人がうまくやっていくことは不可能だと思うのです。
共感障害の人は「自分が共感できない人間であること」を。
それ以外の人は「共感障害の人はそういう脳の構造をしているから悪気があるわけではないこと」を。
この相互理解が何より大事らしいです。
共感障害の方が持つ天才的な才能や発想、行動力。
それを活かさないのは、たしかにもったいないです。
お互いが自分を理解し、相手を理解すれば社会も世界も発展するというのが、本書の肝なのかなと感じました。

経験談:現実はそうはいかない

ここからは私の経験談になります。
以前の職場にいたんです「話が通じない人」。
いや、あれはすごかった(笑)
話せば話すほど、迷宮に迷い込んでいくような感覚に襲われました。
ちなみに直属ではないが上司にあたる男性で、確かに素晴らしい能力を持っていました。
が!
人を不愉快にする天才でもありました。
「脳の構造が違う…」
そう諦めるしかないレベルでした。
さらに上の上司も「能力が高いから」と言って、指導することなく放置プレー。
たまに注意されても通じていないご様子。
お互いが歩み寄って理解して…そんな世界は本当に理想ではあるが、現実には相当に難しいと感じる経験でした。

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