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【アカデミックスキルズ⑤】「型」を知って無敵のレポートを書こう!

こんにちは!名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。

「レポートって何から書けばいいのか分かんない...」と困っているみなさんに朗報です!実はレポートには「型」があります。この「型」に当てはめていけば、きちんとレポートは書けるのです。

ある意味で自由に書いていい読書感想文の方が難しいかもしれないですね。
早速レポートの「型」を見ていきましょう!


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レポートの「型」とは?


ズバリ「序論」「本論」「結論」です。この3つの要素が、この順番で書かれていることが重要です。これ以外の要素を付け足す必要はありません。

ただこれだけでは分かりにくいので、もう少し詳しくそれぞれの中身を見ていきましょう!

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序論には何を書く?


序論では「問い」と「問いの背景や目的」を書きます。

「問い」はそのレポートで明らかにしようとする問題や課題です。「問い」はすでに先生から指定されているという場合もありますが、ここでは自分で「問い」立てる時のポイントをお伝えします。


・具体的な「問い」の形にする

「〜について」という書き方を避け、具体的な「問い」の形にする。「問い」の形にする理由は「〜について」と書くと、検討しなければならない課題が増えてしまい、レポートとしてまとめにくくなるからです。

「パンケーキについて報告する」
この問いはどうでしょうか?パンケーキの歴史や作り方、人気の秘密など書かなくてはならないことが膨大になりますよね。

「なぜパンケーキは焼くとふくらむのか」「パンケーキブームのきっかけは何か」「パンケーキの人気店は人気のない店と何が違うのか」など問いを具体的にすることで、そのレポートの目的が明確になります。


問いの「背景や目的」

次に問いの「背景や目的」についてです。なぜその問いに答える必要があるのかということです。ただし個人的な理由は書きません。

「授業で〇〇ということを知り、より詳しく知りたかったから」
これは個人的な理由ですよね。そうではなく「これを明らかにすると、他の〇〇ということを考察する手がかりとなる」など、学問的にどのような意味があるのかということを書きます。


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本論には何を書く?


本論では「問い」に対する答えを出すための過程を書きます。


例えばどんな方法で答えを出しますか?インタビュー調査やアンケート、実験等を行うのであれば、それらの詳細な実施内容を書きます。また本や論文など先行研究に書かれたことをもとに考察するという場合は、適切にこれらを引用しましょう。引用方法についてはまた別の項目で紹介します。

次に調査や実験を踏まえた「結果」とそこから導き出される「考察」を書きます。ここでのポイントは「結果」と「考察」を区別することです。

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例えば、健康診断を受けた時にもらえる数字の並んだ紙が「結果」、それをもとに塩分の取りすぎに注意しましょうという医師のコメントが「考察」です。

研究方法や分野によっては「結果」と「考察」を明確に分けられない場合もありますが、客観的に書くためにも分けて書くことを意識するようにしましょう。


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結論には何を書くの?


結論では序論で立てた「問い」に対する「答え」を書きます。


分かりにくいレポートの特徴の一つに、「問い」と「答え」が噛み合っていないということがあります。自分の出した「答え」が「問い」に対応するものとなっているか見直しをしましょう。

また「問い」に対する「答え」が出たのであれば、それ以上自分の感想や反省を書く必要はありません。

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今回紹介したレポートの型は、どの分野のレポートでも基本となるものです。またみなさんが卒論を書く時も使えるものなので、ぜひ活用してください。


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