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【外国語学習③】グローバルコミュニケーション第1回: "Can you speak Japanese?”と質問したら誤解されますよ。

こんにちは!名古屋大学附属図書館サポートデスクの院生スタッフです。

今回の記事では、みなさんが普段何気なく使っている英語について考えてみました。

グローバルコミュニケーションに役立つトピックです。ぜひご覧ください。


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「日本語を話せますか」と外国人に尋ねる時、自然にでる英語は "Can you speak Japanese ? ” でしょうか。

実は、"Can you speak Japanese?” は誤解されやすい英語なんです。その問題点は、文法ミスというわけではないのですが、「外国人だから」という偏見につながる恐れがあります。そんなつもりはなくても誤解されてしまったら、残念ですよね。

英語の "can” の意味は能力 (~する能力がある、できる) を表します。"Can you speak Japanese?” と質問をすると、「君は外国人だけど、日本語を話せる能力はあるかい?」のような不要なニュアンスを与える恐れがあります。類似した表現で、"Can you eat Japanese food?” を使うと、「君は外国人だから、日本料理は食べられないだろう?」と思わせてしまう恐れがあります。

単に「日本語を話せますか?」、「日本料理は食べられますか?」と聞きたいだけなのに、なぜそうした誤解が生じているのでしょうか。その原因は、恐らく日本語の『意味の曖昧さ』にあると思います。「日本語を話せますか?」と日本語で尋ねるときは、日本語を話せる能力があるかということより、「私たちは日本語で話したいですが、あなたも日本語を話しますか?」のように、普段の習慣を尋ねているのでしょう。

しかし、意図を正確に英語で表現するなら、"Do you speak Japanese?” が正しいです。つまり、「あなたは普段から日本語を話しますか」のように尋ねられれば、正確なニュアンスで伝わります。同様に、「日本料理は食べられますか」は "Do you eat Japanese food?” と言えば、誤解を与えずに意図通りに伝わります。他にも「味噌汁を飲めますか?」や「寿司は食べられますか?」などが挙げられますが、その場合も "Do you like Miso soup?” や "Do you eat Sushi?” で聞きましょう。

そうした外国語を使う時に生じた誤解は、文化の違いに原因が帰結されることも多くあります。文化とは非常に大きな課題なので、文化の違いが原因だと言われても、解決案は恐らく簡単に出せないでしょう。

筆者の感覚では、何かを英語で伝えたい時、日本語をそのまま英語に直訳するのではなく、『その日本語が、そのシチュエーションで、一体何を表しているのか (例えば、能力か習慣か) 』を見出し、その意図を英語で表現すれば良いのではないかなと思います。

例えば、「すみません」は、伝える側の意図によって謝罪なら "sorry” , 感謝の言葉なら"thank you” 、ちょっとした頼み事なら"excuse me” , などと使い分けて英語に訳します。

「日本語を話せますか」のような日本語も、場合によって表現したい意図が違うので、"Can you speak Japanese?” と文字通りに直訳する必要はなく、"Do you speak Japanese?”と意図を英語で表現する方がよいのです。

第1回目の誤解されやすい英語の "Can you speak Japanese?” はいかがでしたか?何気なく英語を発する前に、自分の意図にあった単語を意識できるといいですね。少しずつ自分のものにしていきましょう。この後も数回にわたり、誤解されやすい英語表現について投稿していく予定です。

少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。それでは、また次回!



参考文献 (ネット記事) ①"Can you~?"は失礼な聞き方?"Can you~?"は失礼な聞き方? ②"Can you speak other languages?"は実は失礼!? Can you~?とDo you~?の違いを解説します ③外国人は日本人の「こんな言動」に困惑している:英語ネーティブが内心嫌がる「5つのこと」


(中国語スタッフ)

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#グローバルコミュニケーション  #英語 #

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