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僕はドワーフ

【短編】"電車小説" 「僕はドワーフ」

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気づくと僕はそこで長い間暮らしてる

これは本当に怖いことだ。

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気にも留めず

飛び出そうとはせず

もちろん変化も望まない。

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両の耳穴に指を突っ込みなにも聴かない

嫌いなピーマン、にんじん、玉ねぎは食さない

ちっちゃい足の徒歩圏内

その中だけ歩き回ればいい

僕を楽に生きさせる

楽に生きれる代わりに

心も身体も小さいまま。

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ここは小さな小さなビレッジ

このまま何十年

ここにい続けることは容易だ

僕はその村の住人

これは夢か幻か、はたまた絵本の中?

いや、現実だ。

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こどものまま

歳だけとっていく

小さな人たちの小さな村。

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お願いだ

誰か僕を遠くへ連れて行ってくれ

未だ見ぬ

お花畑へ

海の街へ

「お願いだ、運転士さん。」

                   END

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西野亮廣さんのvoicy記事👇

https://voicy.jp/channel/941/79733

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