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ラプラスの背中

【短編】 電車小説 「ラプラスの背中」

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ここのところ毎日30℃近い猛暑だ

さらに季節に似合わないマスクなどをして

家に帰ってテレビを点ければ熱中症のニュースばかりで心底うんざりだ

でもまあ早く帰ってキンっキンに冷えたビールでも飲みますか。

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ん?

気が付いた時には

そこは周りに何もない真っ青な海の上だった

雲ひとつない空から降り注ぐ太陽の
焼けるようなジリジリなど今の自分の肌には全く感じない

ただ空が青く風が心地の良い涼しい海の上だ

なんとも不思議な空間。

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はっきりとは覚えてはないが

これはなにか大きな生物の背中の上?

この大きさからして謎の巨大生物、、

湖に現れるというクビの長いあいつか?

それともボールを投げて怪物を捕まえる

今流行りのゲームの甲羅キャラか、、

とにかく

左右上下に心地よくプカプカ、、プカプカ

このままずっと浮いていたいな。

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そういえば、

涼しいを通り越して

なんか寒くなってきたな、、

それに真っ青な海もなければ

雲ひとつない青い空、、どころか真っ白、、

え⁉︎

ここどこだ。

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んんんん??

〇〇駅

の看板

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あれ?

あ、そうかたしか仕事帰りだったはず

暑さでうんざりしていた、疲れていた、冷房が効いていた、電車の心地よい揺れ=あの夢か

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あらゆる事象が原因と結果の因果律で結ばれるなら、現時点の出来事(原因)に基づいて未来(結果)もまた確定的に決定される

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そんなことよりすっかり冷房で冷えちゃったし
ビールはまた今度だな

ダイエットダイエット。

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なんとも心地よい背中だった

謎の巨大運転士さんやるじゃん

でも負けないけどね。

                   END

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西野亮廣さんのvoicy記事👇

https://voicy.jp/channel/941/79733

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