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当事者同士で終わらない

こんにちは!ぬくぬくママSUN'S代表かなちゃんこと中村香菜子です。

先週は私の所属する地域づくりの団体、NPO法人わがことnoteの順番だったので、ぬくぬくママSUN'Sの「ぬくぬくみんなのごはんの会」の活動に関する記事を書きました。

ぬくぬくママSUN'Sはもともと、乳幼児の子育てママだけで集まって。悩みを解決したり、助け合ったりしていた子育てサークルです。サークル活動を始めて10年の年月の中で、徐々に子育てママたちだけでない人たちとたくさん交流するようになってきました。

私は始め、当事者同士が一番理解でき共感できる存在だから、当事者同士で集まることに価値があると思っていて、当事者以外の人が集まることにどんな意味があるのかわかりませんでした。しかし、当事者ではない人と互いを知り合えた時の化学反応はもっとすごいなと思うことがよくあります。

数年前、様々なご縁があり、内心「どんな意味があるのかな?」と思いながら高齢者施設に訪問し交流を始めました。

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ただ、そこに一緒にいるだけなのに、どちらも心がほぐれ、互いに笑顔になったのです。その時、当事者同士では味わえないなんとも言えない感動を感じたことを覚えています。

それから、当事者同士だけではなく、異業種、違う立場、違う年代の人とかかわりを深めていこうと積極的に地域の多世代交流に力をいれてきました。

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最近は高齢者施設や学校に訪問することは非常に難しい時代となりましたが、独自のやり方、できる範囲で様々な人と関わっていこうと思っています。

少し自分自身のことで言うと、少し前から私の中学生の息子が学校に行かなくなっています。母親として心配や悩みが尽きない日々で、最近は不登校のことに関することをたくさん学んでいます。どこへ行っても言われるのが、不登校の親は孤立しがちなので、「当事者同士のつながりが大切」と言われることです。「当時者同士しかわからない」と言われることもたくさんあります。

私は、それを聞いて本当にそうだなと思う反面、もやもやも残ります。当事者じゃない人にも知ってもらったり、興味をもってもらわなければ、解決しない問題がたくさんあるように感じるからです。私自身が自分だけのことでなく、問題を社会のものとしてとらえてしまう癖があるかもしれません。

友人に「当事者しかわからないといわれると話を聞きづらい」とも言われました。確かにそうかもな~と思いました。

そんな時に、ある障害を持った子供を育てるママに、「この障害のことをみんなに知ってもらいたいんだけどどうしたらいいかな?」と相談されました。「障害をわかってもらいたいだけでなく、相手の話を聞きながら、その人の困りごとやうれしいことと、共感できる部分を探って、それと同じなんだよみたいに感じてもらえるところから始めたらどうだろう」と、伝えました。伝えながら私は自分自身にそのメッセージを言っているように思いました。

私にはトランスジェンダーの弟がおりLGBTの理解促進のための活動をしています。あしたプロジェクトという団体です。あしたプロジェクトの活動は、LGBT🏳️‍🌈を含めた多様な生き方を認め合い子どもから大人までを優しく支え合う地域社会づくりを目指しているそうです。

あしたプロジェクトのいいところは、LGBTの人だけをわかってもらいたいというのではなく、LGBTを含めたみんなが自分らしく生きられる世の中を目指しているところだな~と思います。

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社会にはさまざまなマイノリティ(少数派)の人がいます。たくさんいるようですが、「子育て」というのも一つのマイノリティ分野だなと感じます。

子育て家庭も、障害児や不登校児を育てる家庭も、LGBTも、当事者だからこそ分かり合えること、助け合えること、ほっとできる場は、絶対にあります。当事者で集まることは本当に大切です。しかし、そこで終わっていたのでは、多様な人が助け合うことのできる豊かな地域はできません。

なぜなら、全てをカテゴライズ分けしていったところで、人間はすべて同じにはなれません。同じでない人たちが手と手を取り合うことが本当の幸せに結びつくと私は思っています。

同じでない人と分かり合うことは難しい。でもあきらめず貪欲にそこを目指していきたい。

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まずはじめの一歩は「わかってほしい」からの卒業かもしれません。

「あなたのことをわかりたい」と相手の話に耳を傾けることからかもしれないなあと思うのです。

実は私が一番苦手なヤツです。やっぱり「分かってほしい」って思ってしまいます。

私のように難しいと感じる場合は、まずは一緒にできる楽しいことをしてみるのもいいかもしれませんね。それだけで、わかりあえることはきっとあります。なんでも、焦らずちょっとずつ、です!

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私の目指す「ダイバーシティ&インクルーシブ」な世の中には必要不可欠な第一歩。

ちょっとずつできたらいいなと、自戒こめて書いてみました。

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先週、株式会社ONDO代表 谷益美さんと一緒にストリームヤードでぬくぬくママSUN'Sの活動についてお話させていただきました。YOUTUBEでもご覧になれますのでぜひご覧ください。


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