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こんにちは。ぬくぬくママSUN'Sのかなちゃんこと中村香菜子です。

今月は私の誕生日の月です。いよいよ40歳。うわ~40歳かあって、ちょっとひるんでいる自分がいます。20代も30代も、子育て一色で生き急いでいたけど、50歳になる頃にはもう少し成長していたいなと思います。それから、50歳まで果たして自分は生きていられるだろうかと、10年前より思う気持ちが大きくなりました。

冗談ではなく命は、いつなくなってしまうかわかりません。今日もし命が終わっても気持ちよく死ねる生き方をしたいなと思います。

誕生日が近いのもあってこのテーマを今日は選んでみました。

「プレゼント」

よく、ママたちと価値観の違いを知るためのゲームなんかで、「誕生日プレゼントは選んでもらう方がいい?それとも、指定したものを買ってもらう方がいい?」と、いう質問をします。わりと堅実派主婦が多いのか、事前に「これがほしい♡」と、自分が指定したものを買ってもらう方が満足する人が多いようです。

私はというと、どちらかと言えば、選んでもらった方がうれしいです。そして、自分も大抵誰かに贈り物をするときは、悩んで悩んで、その人のことを思い浮かべながら買い物をします。つい最近も、いろいろとプレゼントを探してショッピングモールの端から端を一人で歩き回っていたら5000歩くらい歩いていました。
誕生日などでなくても、「この人に何かしてあげたい、何かあげたい」と思うこともよくあります。

私は、その商品がプレゼントではなく、そんな風にその人のことを考えたり思ったりした時間がプレゼントなんじゃないかなって思うタイプです。ちなみに、この考え方は、正しいわけでもないし、全員にとっていい考え方だとは思っていません。でも、この考え方が私は好きです。

互酬性(ごしゅうせい)という⾔葉があるそうです。最近知りました。「相互に贈り物をし合う関係性」という意味です。

この世にお歳暮やお中元、誕生日プレゼントなんてないほうが、楽で合理性があるんじゃないかなって思うことないですか?

お歳暮にハムをいただいたからは、こちらから、ビールを贈る。とか。

それなら、互いに自分がハムやビール買ったらよくない?みたいな感じです。

互酬性のある関係性は、めんどくさいです。実は、物のプレゼントだけに限らないと思います。多くの人は、誰かの力になりたいと思って生きています。そして、すべてを自分で完結できるほど、誰にも世話にならずに生きていける人はなかなかいないのです。

子育てサークルに入ってきたメンバーママさんたちの多くが、ぬくぬくママSUN'Sの初めてのオリエンテーションの場でこんな感想を持ってくれています。

みんなが子どもを見てくれるという環境に本当に驚き、感動しました!
こんな風にこどもも一緒にいて、みんなでお世話する、ママもやりたいことに挑戦できる。そんな環境が有難いなと思います。

自分の子供たちも、他のママたちにお世話になりながら子育てし、活動してきた。だから、ナチュラルにほかの子供もみよう、乳児を抱えたママの助けになりたい。法人スタッフや、先輩子育てサークルメンバーはみんなそんな風に思っていると思います。

ぬくぬくママ SUNʼS の活動は、「迷惑を掛け合ってお互いさま」のネットワークなんですね。

人に迷惑をかけないように、自分で自己完結するのは、ある意味楽です。
その人のことを思い浮かべながらプレゼントを選ぶ作業も、本当にめんどくさいです。喜んでもらえないこともあるかもしれない。そもそも、プレゼント贈り物という慣習そのものがめんどくさいですし、モノじゃないプレゼントに「おせっかい」という名詞もついてたりします。

でも、そうやって、めんどくさいことをしながら、互いの「関係性」というものは深まっていくのではないかと思います。

「⾃⽴とは、依存先を増やすこと」熊⾕晋⼀郎

ずっと対話しながら学びを深めさせていただいている兵庫県立大学の竹端先生にこの言葉を以前教えていただきました。

これを読んでいる方、子育ても仕事も、自分自身のことも、全部自分でやってしまおうと思っていませんか?もっと誰かに頼ったり、もっと他者に泣きついたりしてもいいんじゃないかなって思います。失敗しているカッコ悪いところも見せられる依存先を1つでも増やしてみませんか?

子育ては親だけがするべき。親の責任で産んでるんだから・・・

そんな固定概念が日本には根強くあるように思います。

私たちのビジョンは
「ママたちの手で誰もが子育てに関われる社会を目指す」

お互いに、モノに限らないプレゼントをしあい、めんどくさいことをしながら、みんなで互酬性のある関係を深めていけたらいいなって私は思います。


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