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Nの追憶……

※注意※
この記事では、ガチの害獣のネズミのことを話しています。生々しい駆除のことも出ます。苦手な方はすぐにお戻りください。

 私は最近、自分のX(=旧ツイッター)を開いていません。でも少し手持無沙汰のときに、ランダムでネットサーフィンすることはあるので、話題になったポスト(=旧ツイート)をネット記事で知ることはあります。

 そういう感じで知った、この書き込み。
 すんごく同情してしまいました……。

 デスモア……ネズミを駆除するエサですね。
 実物を見たことないですが……どう少なく見積もっても、6割以上は減っていそう……確実にいる😱


 その恐怖は少しだけ想像できます。
 1人暮らしをする中で、実は私は1度だけ、家でネズミに遭遇したことがあるのです。

 忘れもしない、最初に暮らしたマンションです。
(今までに3回引っ越しています)

 確か11階か12階建てで、その8階の部屋でした。
 大学在中から卒業後の数年間、そこで暮らしていました。オートロックが付いていて、部屋は少し狭いけれど、ベランダもある1LDKの洋室。若かりし私はなかなか気に入っておりました。
(……あれから10年以上も経ったとは。ホロリ)

 ただ、そこは1つだけ難点があったのです。


 少し記憶がおぼろげですが、おそらく要介護の高齢者が何人も住んでいて、1階にも、そんな方をケアする施設が入っていました。たぶん塩分控えめとか、一人一人に合った食事を用意したり、世話をしていたようです。

 そういう場所はもちろん必要だと思うし、理解したいのですが……時折エレベーターで乗り合わせる利用者の方が……たぶん毎日入浴していなくて(自分だけでは入れないのか)体臭が濃かったのですね。
 エレベーターにも直接、匂いが付いたり……。

 まぁ当時の私は、気になるって程度で、案外フツーに受け入れていました。エレベーターに乗っているときだけ気にしていたって感じです。じゃなきゃ、何年も住めませんね(笑)。
 ただ、おそらくそのマンションのシステムのせいで、不衛生になり、ヤツに遭遇したのだなぁ……今更悟る。


 そのマンションに住んでいた、いつ頃のことかは覚えていませんが、本当に唐突に、ヤツは現れました。
 そう言えば、季節は夏でした。
 私は部屋で寛いでいました。
 昼からバイトを控えていました。
 ふと台所の方で、トトトッと物音がしたのです。

 気のせいかと思いつつ、電気の付いていない台所を、慎重に観察してみました。
 ま た 聞 こ え ま し た 。(トトトッ)
 おかしいとは思いつつ、台所の電気が遠かったため、ひたすら目を凝らす私。まだ明確に恐怖を察知できずにいました

 が。
(トタタタタ……!)
「……、~~~~~っ!!!!」
 私の存在に気づいたらしいヤツが、走りだす気配で、私は完全に奴の存在を認識しました。

 暗闇で動く、通称N!
 私の頭の中は、真っ白!


 当時の私は、Nの退治法なんて調べたこともなかったです。しかも、バイトを控えていたので、泣く泣くヤツを生かしたまま出かけました。パニックのまま、部屋とかトイレの扉を閉めるのだけ死守しました。

 ちなみにバイト先でネズミが出たと言ったら「え、夢の国に住んでるあの?」とか「ペットにしたらええやん」などと冗談のつもりっぽいことを言われた記憶があります。チミ達、面白くないのだよ。ちーん。


 ただ、退治に関しては、なんとかなりました。
 私が帰宅すると、物音がしなくて……探してみた結果、Nは浴槽の中に閉じ込められていました(浴室の扉は閉め忘れていた?)。

 おそらくお風呂の栓をつたって登り、入れはしたけれど、出られなかったのでしょう。浴槽はツルツルしていますから。

 鼠の駆除には水桶で溺死させる方法があるそうですが、当時の私にはできませんでした。その代わり放置して(というか触ることができなくて)、そのまま餓死してもらいました。
 夏だったから、熱中症の方だったかもしれません。

 一思いに殺せなかった分、逆に残酷なことをしてしまいました。でも、またNを駆除することがあったとして、覚悟を決める自信がないです。願わくは、もう二度と、私の元に現れませんように……。


 それにしても、よく覚えていたよなぁ、私。
 ネズミ出現なんて、レアとは言え。
 当時のこと、かなり詳しく思い出した気がします。

 あの頃と比べて、私はどれだけ成長したのか?
 さすがに年相応の進歩はしていたいけれど……。
 何がって問われると、答えられなくて困る(笑)。

トップ画像は、はたらくたぬきちさんからお借りしました。マーモットの叫び……Nに遭遇したときの私の心境と重なるような気がします。なんだか絶望しているかのような表情がグッときました(笑)。

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