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不定期投稿です。 たまにストーリ性が重厚なやつがあります。 テーマはわりと自由です。
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#花

【詩】ハナウタバコ

 憧れの先生は隠れスモーカー  休憩時間はいつもの窓際 こっそりと  パープル・スモークをくゆらせている  彼の様になっている気怠さに手招きされ  私はついつい飛んで火にいるお邪魔虫さん  五月蠅と呼ばれないよう こっそりと  私たちの間を通る言葉はない  お互いを近づけるほどの引力もない  ただ つかず離れずの煙がモヤモヤする  苦い香りが大人っぽい気分にさせるだけで  幸せに酔いしれる私は甘ったれた子ども  そんな現実から逃避したくて つい鼻歌  煙草に合わせて 

【詩】鳥と花

唄を忘れたカナリヤは 月夜の海で心を取り戻すらしい きっと波で涙を思い出すように じっくりと不死鳥のように生まれ変わって わたしの命は一度きりだけれど どうやら 心が茨で縛られてしまって 生まれ変わらないと羽ばたけないみたい わたしを見ているあなた どうか慈悲があるなら 夢を見させて もしも棘が血を吸わなければ 美しい薔薇が咲かないというならば わたしは花を纏う鳥になりたいな いろんな国を渡り飛び 虹のように煌めく知識を食べながら わたしに咲く花へ美貌を与えるの わ

【詩】緑の呪文

「この花壇は美しいね」 あなたは魔法の言葉を紡いだ レモングラスの風に乗って 私の耳元をほんのり染めた 花を咲かせる土である私は 芽吹くことができなくて 渡り鳥のあなたは遠く 遠く 二度と届かない魔法が欲しくて 抱きかかえた心はマグマのように 呪縛されていく 瑞々しい花が一輪 真っ赤に咲いた 人々は突然変異だと感嘆した あんなに青白かった花がと 鳥も近寄らない花を喜ばないで 涙は次の花へ託されて 花壇は眠り姫を始めて 少しずつ 少しずつ 魔法を濾過していく ここは何

【詩】絵に描いた花

あなたが愛でる花は私からはよく見えない いつもすっぽり あなたが邪魔だから 私はずっと花の絵を描いている 脳裏の舞台で 花は 陶芸家の餌食 ぐにゃぐにゃと愛撫されて開花される 羨ましいな嫉妬しちゃうかな ないものねだりの女神が囁いて 私にページを捲らせる 花が見えない以上 見えるあなた出身で想像している 苔にされた花から真夏の花火まで 私は描いてあなたは白けて キャンバスは色づいて色味を失って 私とあなたが見つめ合って 花はミシャミシャと旋律した あなたの花が私に