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【退職の話 #1】 13年勤めた会社を退職してよかった4つの話



ワーママの大変さは想像をはるかに超えていた

前職はコールセンター。入社は2009年、23歳。

業務はオペレーターからチームリーダー、クライアント案件のリーダー。
2019年の育休に入り2年の育休期間を経て、
2021年の復職後はシフト管理等のサポート事務、総務兼採用担当。
同僚も良い人ばかりで仲良く本当に働きやすい職場だった。

育休中に復職したらどんな生活が待っているんだろう、家事も育児も仕事も無理せずゆる〜りとこなしたい。と思っていたが、現実はそう甘くなかった。

時短と言えど週5日、9〜17時のほぼフルタイム勤務。帰宅後のお風呂・ごはん・洗濯・家事・家事・家事・・・
疲れ果てて息子より先に寝てしまう始末。

保育園に行きはじめて育休中は病気もせず元気だったのが嘘のように簡単に体調を崩す息子、胃腸炎菌をサクッともらう私。

あれ?なんか想像と違う。
時間も心も身体も余裕ないんだが。

完全ワーママをなめていた。
世のワーママを神より崇めた瞬間。

数ヶ月して生活リズムも整ってきて、少し心の余裕が出てきた矢先、部署が変わり激務に追われる日々へ。

あれ?総務じゃなく採用がメインだったの?
2人の部署で後輩と私は時短勤務、なのにタスクがハンパない。

これは私達が仕事に慣れていないだけ?
いや、数ヶ月経っても慣れない、
それどころか新しいタスクがどんどん増えていく。
反比例して心の余裕はどんどん減っていく。

休みの日は仕事の事は考えない性格だったのに
明日のプレゼンどうしよう、
この企画はどんなアイデアを出そう、と
生活にも侵食してくるようになっていた。

休みは平日1回と日祝。
平日の休みは息子と療育施設。

ある日、チャイルドシートに乗ってくれない息子にイライラして怒鳴ってしまう。
泣いた息子と一緒にギャン泣き。

あぁ、私の心はもうとっくにダメなんだ。
このままじゃ息子に悲しい思いをさせ続けてしまう。
これをきっかけに退職しよう、と心に決める。

でも、本当にすきな職場。
すごくすごく葛藤した。
仲の良い同僚は「みさねこさん辞めないで」と言ってくれた。更に葛藤した。

本当に辞めて良いのか?何度も自問自答したけれど「仕事より息子が大切」と言う気持ちで答えが出た。

3ヶ月後の2022年11月8日、
13年間勤めた会社を退職した。

1.息子の笑顔が増えた

退職して一番よかったのは、ASD(自閉症スペクトラム)の息子の笑顔が増えた事。

同じASDでも個性はあると思うが、息子は感情表現が乏しかった。
だいたい塩対応(笑)

そんな息子がにこにこしている事が多くなった。私が自然に笑顔が増えたんだと気付いた。

仕事の日はあまり触れ合う時間もないのに、早く寝てくれ〜!と思う日々。
休みの日は家事や手続きで時間がないと言い訳して息子とあまり触れ合ってなかったように思う。本当、ダメなお母さん。

退職してからは療育回数を増やして保育園と半分ずつ通う事にした。
今までは療育に行く事がおっくうだった。
義務のように通っていたのかもしれない。

でもこんなに楽しかったんだ、息子の小さな成長に気付く事がこんなに嬉しいんだ、と感じる事ができた。

どんなに手を込んだ料理より、
どんなに楽しいおもちゃより、
お母さんが笑顔でいる事が子どもの幸せなんだ。

2.夫とケンカが減った

心の余裕がない=イライラオーラ出る。
夫に気を遣わせる。
生理前は特にケンカがmust。
普段やさしい夫も我慢の限界。

ケンカするとずっと心がモヤモヤ。
ケンカしたくないからニコニコしていたいのにいられない。

こっちは家事しているんだから、ソファにいるならスマホいじってないで息子と遊んであげてよ!(心のぼやき)イライライラ・・・

自分で時間ないって言っているくせに細かい事に目がいく。こんなスキルいらんのに。

退職してからは、時間の余裕=笑顔増える=夫も笑顔増える=会話増える=仲良し!

「朝機嫌良くなってくれてありがとうね。」
「笑顔でいてくれてありがとうね。」
と言ってくれるやさしい夫を大切にしたい。

3.自分が本当にやりたい事を見つけられた

すきな職場だったし、まぁ立場も悪くない。
お給料も悪くないし、
このまま定年まで働くんだろうな、と思っていた。

転職先は今までと同じコールセンター?事務?どんな職場で働こう。
そんなに稼がなくて良いから時間に余裕欲しいな、パート?在宅?
求人サイトをちらほら見るけどなーんかパッとしない。なんだかな〜。

そんな時、Kindle unlimitedで無料期間中に読み漁っていて出会った本。
私これやりたい!


イラスト描くのすき × 在宅で時間の自由きく。え、サイコーやん。
去年買ったiPadある、最近買ったMacある。
よし、やろう!

みーこ少女は漫画家になりたかった。
大人になってもイラストを描いてた。
会社で描いていたキャラクターは「みさねこ」と命名されていた。

みさねこを世に発信したい。絵本とかにできたら?
ライターの仕事の挿絵にできたら?わくわくわく

イラストを仕事にすることなんて夢のまた夢すぎてこんな感情忘れていた。

だったら本格的に勉強したい。
無料でYouTube?有料でスクール?
ん?通信完全オンラインの芸術大学でイラストレーションコースがある!

でも年齢的にな、今更勉強して私なんかがイラストレーターになれるのかな。
え?96歳で卒業した人いる?超人?
超人に比べたら私ピチピチじゃんか!

高卒の私にとって大学生に憧れがあった。
通信でも芸術学士取れるんだ。
「大卒です」とか言いたい、履歴書に書きたい。
年間32万円×4年。よし、貯金でいける!

てな具合で、これからの人生、本当にやりたい事とは?を見つける事ができて、それに向かって猪突猛進中。
何歳からでも新しい事に挑戦していいんだ。

なつめももこさん、超人、ありがとう。

4.幸せはお金じゃないと実感した

「お金がたくさんあっても家族が笑顔じゃないと意味がない」
早いうちに気付けた事は本当にラッキー。
思い切って退職して本当によかった。

仕事のために生きたくはないけど、生きるためにはお金も必要。
そりゃあたくさんお金があれば今後の人生安心かもしれないけど、
「今」を大切にしたい。

お金は後から稼ぐ事は出来るけど、
ちっちゃくてかわいい息子との時間は今しかない。

幸せはお金じゃ買えない。

あとがき

そんなに稼ぐ必要ある?
このくらいの稼ぎでも大丈夫じゃない?
FP知識があったから今後のお金の事は心配せずに退職できた。

一緒に退職した同僚は、将来のお金が不安だから心がいっぱいいっぱいなのに退職を渋っていた。
そんな人を少しでも減らしたいと思ってKindle本を執筆中。
これもまたやりたい事の一つ。

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