勉強時間が取れない人向け!なるべく暗記しない社労士試験勉強法

こんにちは、ぬこです!

第51回社会保険労務士試験合格いたしました!2020年社労士事務所開業に向けて動いていきたいと思います!

今回は私が第51回社会保険労務士試験に向けて行った勉強法をご紹介させていただきたいと思います。

以下私が試験に挑むにあたっての前提条件を紹介いたしますので、前記時と併せて参考にしていただければと思います。

☆☆☆☆☆前提条件☆☆☆☆☆

・忙しくてまとまった勉強時間が取れない。

・集中力が続かない。

・暗記が得意ではない。

・過去に総務課での実務経験がある。

・第49回社会保険労務士試験記念受験

・取得済資格

  第一種衛生管理者

  FP2級試験

  宅建 等

・使用教材

 大原 社労士24+直前対策

 TAC みんなが欲しかった!社労士の教科書

     みんなが欲しかった!社労士の年度別過去問題集 5年分

     みんなが欲しかった!社労士の直前予想模試

     2019年本試験をあてる TAC直前予想 社労士

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

社労士試験に挑むにあたっての私の条件はこんな感じです。

勉強期間は約10ヵ月、正確な勉強時間は記録しておりませんが、隙間時間やながら勉強も含めて600~700時間程度だと思います。問題集や過去問・模試はすべて1度しか解いていません。時間的にできなかったとゆうのもありますが(笑)

もし、私の勉強法に興味を持っていただけましたら、是非ご覧にいただければと思います。


・同じ問題演習を繰り返して論点を覚えようとしない

まず、社会保険労務士試験に挑むにあたって僕が感じた一番重要な点は、

記述式ではないこと、そして、提示された文章の正誤判断および、語彙の選択である

ということです。記述式の試験では漢字一字にまで正確な記憶が必要になってきますが、社労士試験ではそれは必要ありません。極端に言えば、○か✖かが分かればそれで良く、✖の設問に対し正しい答えを書く必用もありません。この社労士試験のポイントを意識して勉強をしていくことが、多忙な社会人が難関資格である社労士試験に挑むにあたって重要だと思います。

もちろん、正しい知識があってこそ正誤判断ができるものですが、私は社会保険労務士関連法規に対する正しい感覚を身に付ける方が合格に近づけるような気がします。今年の社労士試験を受けた方は理解いただけると思いますが、正確な知識だけでは本番の応用的な問題を解くのは難しいからです。しかしながら、難関国家資格では毎年必ず捻られた初見の問題が出てきます。これは過去問を何周しても乗り超えられないと私は思っています。(⇐個人的な感想です。やったことがないので分かりませんが、自分の勉強法を信じるためにそう言い切って勉強しました。実際に何回転も問題演習する勉強時間が取れないことも自覚し上での勉強法です。)

そのため私は同じ冊子の問題は2回解きませんでした。同じ問題を解くシュチュエーションは過去問から抜粋した問題集を解いた後に、過去問演習をする時くらいです。

例えば、同じ問題を2回以上繰り返して解くときに、正確な回答や論点を思い出せなくても、「あ、この問題か、なんだっけ~」ってなりますよね?その時に一からその問題に向き合うことは難しいと思います。前回どう考えて間違えたのか、正解したのかを考えたり、そもそも論点は無視して、これは正解だった気がするとか考えてしまします。私はそれでは初見の問題に立ち向かうための思考力は鍛えられないと思っています。

足りない知識でも、正しい感覚を鍛えていけば、正解の選択肢を導くことができる確率は上がっていくはずです。

私はこの勉強法で、宅建も短期間で合格することができました。

ただし、この方法では模試や試験が終わった後はとても不安になります。

知識を正確に定着させることに重きを置いていないので当然です。自信をもって即答できる問題が少ないため、手ごたえが感じられないのです。それでも答え合わせをしてみると以外に点数は積みあがっているものでした。

⇩私の宅建試験終了直後のツイートです。

⇩私の社労士試験終了直後のツイートです。

別に謙遜してこんなツイートをしてる訳ではないのですが、直後の心境はこんな感じになります。

採点してみれば宅建は44/50(合格基準38)で余裕でした。

ですので重要なことは、どれだけ自信をもって試験に臨めるかだと思います。良く分からないけど自分の感覚は正しくて、合格ラインに到達するくらいの正解は叩きだせる自信を身に付けておくことが大切だと思います。

だからこそ、感覚を磨くために私は初見の問題しか解かないようにしました。

・インプットに固執しない 重要なのはアウトプットとその復習

私はインプット、特に一周目はとにかく適当にやります。社労士の勉強は社労士24を活用しましたので、さらっと聞き流し、テキストで勉強するのであればただの読書です。テキストが間違っていない限りは加筆もマーカーもしません。そもそもインプットの際に、筆記用具を使いません。普通テキストには重要な点は太字でかいてありますから。

また、これだけ広範囲を勉強しなければならない社労士試験では、常に忘却との戦いです。どうせ忘れるのに一生懸命インプットする必要がないと思います。

私が、インプットで求めているのは、論点を「全く知らない話」から「聞いたことがある、見たことがある話」に変えることです。

当然インプット2週目、3週目ではよりクオリティを上げていきますが、目的は、忘却の防止や、忘れてしまった論点に帰ってきてもらうことことです。

じゃあいつ覚えていくかといえば、アウトプットとその復習の時です。

インプットが適当であればあるほど、アウトプットには思考を必要とします。同じ問題を解き直しすると必要な思考が必ず減ります。これが私が同じ問題を解きたくない理由です。

したがって、最初のアウトプットにかなりエネルギーを使います。かなりなんとなくの記憶から、「そういえばこんなこと言ってた」「確かこんな論点だったはず」「よくわからんけど、こうだったらいいなぁ」とか考えて答えを出してから回答、解説を見ます。

インプットはどうしても見聞きしてることを1〜10まで闇雲に覚えようとしたくなり、焦点が定まりにくいですが、必死にアウトプットしたあとの回答、解説は今自分がまさに求めている情報ですので明らかに頭に入ってきやすいです。

そして、私が大切にしていることは、解説をみたらテキストの該当箇所の周辺も見ておくことです。問題演習だけでは網羅する範囲が穴だらけになってしまいます。そこで、ついでに少し周りも目を通しておくことで、前後との繋がりの理解と穴を極力減らして網羅する範囲を増やして行きます。

当然いくら一所懸命アウトプットと復習をしても忘れていきますが、繰り返し、軽めのインプットを行って忘却の防止に努めたこと、初見の問題を追い求めて行くことで徐々に全科目の繋がりが見えて来たと思います。

・暗記をするのを直前まで我慢する

資格試験では暗記がどうしても必要となってきます。数字の問われている問題は暗記ができていればただのサービス問題です。かといって範囲すべての数字を覚えるのにはとてつもないエネルギーが必要となります。しかもいくら暗記していっても忘れていくので、すべてを完璧に暗記しきった状態で試験に臨むことは並大抵の努力ではできないはずです。ですので私は最初から暗記をしません。いくらアウトプットで分からなくてもどかしくても暗記はしません。数字の問題に対して感覚的に正誤が分かるようにしたいからです。

しかし、サービス問題の数字に対して感覚だけで挑むのも勿体ないです。ですので暗記する時間を無駄にしないために、試験直前期まで暗記をしておくべき数字を把握だけしておきます。健康保険の高額療養費、特別支給の老齢厚生年金の支給開始年齢や、雇用保険の給付日数などの出題率が高いものなどです。普段暗記せずにアウトプットをしておけばどこを覚えておけば試験で楽になるかは把握できます。そこを直前に一気に暗記します。数字の記憶なんて試験終了時間まで記憶が持てばいいからです。また、感覚を意識して勉強しているため、暗記する際にも割とスッと入ってきます。

ちなみに私はこれを試験前日と当日にやろうと思っていましたが、テキスト等すべて忘れてしまい、しかも通信制限もかかり、前日当日何もできませんでした(笑)直前に暗記ができていればもっと得点できた気もしましたが、とりあえず感覚で何とかなるもんだなぁと改めて感じました。

・過去問や模試等の試験形式の演習は大事なトレーニング

社労士試験の択一試験210分、70問、350肢はとにかく多いです。私はマラソンみたいなものだと思っています。私が記念受験した49回試験から唯一学べたことは、ペース配分のトレーニングが必須であることを把握できたことです。いかに集中力を維持しながら集中力を使いすぎないかが重要になってくると思います。マラソンでも最初は元気なのでスピードを出せますが、最初に力を使いすぎるととてもじゃないですが完走できません。完走するには、最初をいかに我慢するかが大事です。

そのため過去問や模試を早い段階から定期的に取り組みました。選択式はさほど集中力に困るものではないため、焦点は択一式です。私はとにかく集中力が続かないため、初めは10問の科目ごとにがっつり休憩を入れていました。はじめは試験時間なんて無視です。時間を計って集中力が切れている状態で解いても意味がないからです。集中力が切れて、時間がないと投げやりに回答を選んでしまいます。ですので、まずは科目ごと、徐々に2科目連続、3科目…と伸ばしていきました。

また、必要以上に集中しない意識もしました。社労士試験では無駄に長い選択肢がよくでてきます。文章が長いとひっかけが入るポイントがその分多いので集中力を使わざるを得ません。ですので、2,3行比較的長くない問題肢で集中力のスタミナを使わないように意識していきました。むしろぼーっと読んで解いていくぐらいの感じです。私はそうでもしないと最後までスタミナが持たず、パンクしてしまうからです。

だからこそ前述している、感覚を磨いていく勉強が生きてきます。感覚が磨かれていればそれは常識化しているということです。常識化していれば難問でない限りはスタミナの消費を抑えられます。

もう一つ意識していたことは、問題に書き込みをしないことです。書き込みをすることで文章の整理でき、無駄に集中力を使うことを防ぐことができます。しかし、練習段階でそれに慣れてしまうと、楽な方に慣れてしまいます。ですのでトレーニングだと思って私は一切の書き込みはしません。長文ではかなりつらいですが、その代わり、本番ではこれでもかと書き込みします。その方が本番が一気に楽になります。

ちなみに余談ですが私が書き込みをしないのにはもう一つ大切な理由があります。一回解いたらもう使わないので試験前だろうとすぐ売ってしまうからです(笑)そのお金で次の予想問題を買ってました。使用したテキストや問題集などは最初に紹介いたしましたが、試験直前まで手元に残っていたのは、社労士24のテキストと問題集だけです。社労士24の問題集が残っていたのは、売るのには状態が悪くなってしまっていたからというだけです。直前対策や統一模試なども一度復習したらすぐ売ってしまいました。二度解かないと決めていたので、後腐れなくさようなら出来ていました。

試験形式の演習にはもう一つ大きな効果があります。それは、広い社労士試験の範囲を短期間で一気に復習できることです。社労士試験の広い範囲を順番に勉強していくと最初の労働基準法なんて年金科目の頃には忘れてしまいます。ですので試験形式の演習の復習を定期的に挟むことで忘却の防止につながります。

当然、1科目10問だけでは試験範囲を網羅は出来ませんが、前述したアウトプットの復習の際に該当箇所の周辺も見ておくことを癖にしておくことで、かなり全体的に復習できます。

社労士試験では選択式の足切りを超えるのには運要素が大きく絡みます。だからこそ択一式は完璧な知識にこだわらず、安定して合格ラインを超える程度の点数を出せるように、浅く広い知識を維持していくことに工夫が必要だと思います。そして浅い知識からそれなりの確率で選択肢を選んでいく感覚と集中力のトレーニングが必要だと思います。

・鬼門の選択式一般常識対策

皆さんご存知の通り、社労士試験では選択式の足切りを突破することが大きなハードルとなっています。特に一般常識では範囲すべてを学習することは不可能で、いくら対策しても運悪く目の届いていない論点が出題されてしまえば詰んでしまいます。ちなみに私が、問題演習をやり込まないことや、暗記に力を注がないこともこれが大きな理由の一つです。択一式でいくら60点取れる勉強をしても、運悪く選択一般で穴にはまれば意味がなく、非常にコスパが悪いからです。ですので、もし選択式で失敗しても気持ち的に立ち直れる勉強量にしたかったのです。

まず、選択式はすべて正しい記述しかありませんので、与えられた回答郡を当てはめてみて、正しいもの、しっくりくる記述を選ぶだけの問題です。ですので、普段から考えて正しい感覚を身に付けておくことがとても役立ちます。

もちろんそれだけでは対策とは言えませんので、私がとった対策は、社労士試験の直前期に一般常識、特に統計・白書対策を持ってきたことです。

社労士試験のように範囲が広い試験で、模試等に取り組むと、直前に勉強していた科目の点数が伸びやすいですよね。得意不得意もあるとは思いますが、だいぶ前に勉強した科目は得点しづらいはずだと思います。

ですので、私は直前期に一般常識の勉強に集中しました。もちろん社労士法などの通常の一般常識科目は何度もインプットを行いましたが、特に統計や白書対策は直前にやっただけです。ラスト一週間は統計と白書がほどんどでしたので、本番まである程度記憶できていたと思います。もちろん今は一切覚えていません。そんなもんでいいんじゃないのかなと思います。

この方法が功を奏したのか、選択でも足切りは無く、択一では満点でした。

各科目の暗記が必要な論点でもお話ししましたが、覚えなければいけないのは、試験終了までですから、忘れないぐらい直前に一気にやるのが一番コスパがいいと思います。

私は、仮に実際の実務で必要になるような知識でも、これだけITが進化している中、自分が記憶している必要なんてないと思ってます。調べればわかりますから。ただし、自分が認知していないことは調べることもできませんから、その制度と制度のへの理解があることが重要だと思っています。

・隙間時間の活用

試験勉強において、隙間時間の活用は最大の課題だと思います。私も仕事や趣味の時間もありましたので、なかなかまとまった時間を勉強にあてることが出来ませんでしたので、とにかく毎日5分でもいいので勉強をすることにしていました。通勤時間は社労士24を聞き流し、始業前や、昼休みは1,2問でも問題を解くようにしていました。

私は社労士24を6~7回転してインプットと忘却防止に努めました。

まとまった時間が取れない状況では、映像や音声などで手軽に回転できる教材の活用が効果的でした。

また、隙間時間での勉強がほどんどであったため、ノートを作ったり、テキストに書き込んだりとゆうことはしていません。まとめノートを作ると直前の復習には役立ちますが、丁寧に作りたくなるため、膨大な時間をとられるからです。テキストに書き込むのも、ある程度綺麗に書かないと見にくいので丁寧に書き込むと時間がかかってしまいます。

貴重な時間と体力の中での勉強なので、記述式でない社労士試験勉強に勉強スピードの落ちる筆記用具は使いませんでした。まとめノートは教材に入ってるのを使えばいいですしね。


・最後に

どうだったでしょうか。万人受けする勉強法ではないとは思いますが、絶対的に勉強時間が取れない方には使える勉強法なのではないかなと思います。

ちなみに、過去問は当然やるべきだと思いますが、模試については高得点だと安心してしまいますし、悪いと自信を無くしてしまう棟の理由で受けないという方もいらっしゃいますが、私個人的には可能な限りトライした方がいいと思います。結果云々ではなく、全体を一気に復習できるチャンスですし、一般常識問題に数多く触れれる、また初見の問題へのトレーニングに最適だからです。といいながらも、TACのあてるは第1回を解いて、難しすぎてすぐ売りました(笑)さすがにあまりにひどい点数にメンタルがやられそうでしたので(笑)ただ、本試験の選択式ではあてるに救われましたけどね~

以上になります。新たに社労士試験にチャレンジされる方や、再チャレンジされる方に少しでも参考になれば幸いです。

つたない文章でしたが、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

12/30追記 ※無料記事に変更いたしました。買っていただいた方大変申し訳ないです。

試験合格後、できるだけたくさんの本を読むようにしていますが、「9フレーム」含め多くの著書に短時間(隙間時間)に集中して勉強した方が効率がよいとの記載が見られました。私はもともと長時間集中できないことと、異動で通勤時間が延びてしまい、結果的に隙間時間に勉強するしかない状況だっただけなのですが、もしかしたらそれが良かったのかもしれないです。今後も隙間時間を活用して資格取得は継続していきたいと思います。

ちなみに、11月の簿記2級も合格することができました。やはり、隙間時間活用が重要なのかもしれないです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!






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