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金融投資と自己投資

投資についてよく問われることは、自己投資と金融投資のどちらを優先するべきかという点である。答えから言えば、両方行えばよいと私は考える。

もちろん、ゼロから始める場合、自己投資により「稼ぐ力」を高めることが先決である。しかし、だからといって少額の金融投資は無意味ということにはならない。

「元本が小さい場合、金融投資から得られる収益は低すぎる」として、金融投資を否定する意見もある。しかし、私はあくまでも少額の金融投資に意味があると考える。

一言で言えば、金融投資を行うことで、否応なく経済・金融・企業についてのリテラシーが高まり、投資家の目線が身につくことが主要なメリットである。そして、投資の考え方を人生に応用することで、人生のパフォーマンス全体が向上する可能性が高いからである。

したがって、少額投資には意味があると私は考える。

これに加えて、「投資はお金持ちになってから」という考え方には、一つの欠陥があると私は思う。つまり、投資が少額でないならば、いきなり多額から始めるということになるが、投資のリテラシーがないのに大きく始めると、往々にして失敗をおかし、元本を失いかねないからである。

この点から見ても、少額投資から始めることの重要性が理解できる。

金融投資には、さまざまな選択肢が存在する。個別株、投資信託、不動産、債権、為替、先物――ここでは個別株に絞って話を進めることにする。

日本の個別株は、だいたい10万円くらいからエントリーできる。ただし、議決権のない単元未満株(1株単位)でよいのであれば、1万円から投資することも可能である。素人は、とりあえず口座開設を行い、少額から何か買ってみて、その経験から学ぶのがよいと思う。また、株の本はたくさんあるので、それを10冊くらい読むのも役に立つ。

ただ、少額投資はしょせん少額であるため、劇的にお金周りが変化することはない。仮に非常に高い利回りが見込めても、少額では増加額が限られるからである。この点で、投資はお金持ちに明らかに有利なゲームである。手堅い投資信託や債権などに分散して投資をするだけで、お金が勝手に増えて行くという状況は、決して誇張ではない。

ここまでの立論を一言で言えば、「金融投資は自己投資」ということである。少額の投資経験は、明らかに人生のQOLを底上げするのである。

次に、自己投資について考える。自己投資とは、「稼ぐスキルを身につけるための講座・サロン・コンサル等に投資→そのスキルを使って投資を回収」というサイクルを回すことである。そして、そのサイクルは、原理的には無限に回しながら大きくすることができる。

もちろん、貴重なお金を使う以上、大切なのは案件の目利きである。条件は二つある。まず、講師が実績を出していること。次に、生徒たちが実績を出していること。この二つが、客観的に確認できるならば、良い案件である。なぜなら、プレイヤーとしての実力と、講師としての実力は違うからである。

私が特に有力と考えるのは、副業系のスモールビジネスのスキルを身につけ、月に5万の副収入を得ることである。なぜなら、単純に小遣いが5万円増えたら嬉しいからである。

物販(転売)、アフィリエイト、プログラミング、Webデザイン、Webライター、動画編集、コンテンツ販売など、いろいろな種類のスモールビジネスが存在するので、好きなものを選んで月単位で取り組むべきである。その際の講座の選び方は、すでに述べたとおりである。

(ちなみに、私は現在Webライターに取り組んでおり、今後は物販も行う予定である)

いずれにしても、お金を稼ぐスキルを身につければ、何歳になっても経済的には安心である。

以上において、金融投資と自己投資について述べた。なお、それらの投資と貯金の関係については、半分貯めて半分使うのが良いと考える。全額使うのはリスクが高すぎるし、かといって貯めてばかりいてはお金が生きることがないからである。

まとめ

・金融投資は自己投資の一環である
・自己投資ではスモールビジネスのスキルを身につけるべき
・貯金と投資は半分ずつがバランスがよい


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