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パートナーとの上手な関係の作り方について⑭

「夫婦、カップルの為のアサーション」野末武義著 参照
※前回の続き

□アサーション権を守り行使する

物の見方、考え方とアサーション

ABC理論
 A = Active event(きっかけとなった出来事)
 B = Belief(自分の物の見方、考え方)
 C = Consequence(ストレス)

特定の「伝え方」は誰に対しても同じ結果(ストレス)を与えるものではない。
受け取り手の捉え方によって、ストレスになるかどうかが変わってくる。
要するに自分の物の見方、考え方を変えれば良い。
問題となる物の見方/考え方に非合理的思い込みがあるから、コミュニケーションにストレスに感じてしまう。


以下■は主な不合理的思い込み


■「パートナーが本当に愛してくれているなら私の考えていることを察してくれるはず。」

TVドラマや巷にあふれる歌の影響で「仲良く幸せに暮らす」理想像がよく掲げられるが、現実にはそうはいかない。どのような家庭にもいざこざはある。
この考え方を持つ人は非主張的な傾向にあり、うまく伝わってない場合にも我慢するケースが多い。その為「言わない→伝わらない→失望し、傷つき怒る→真意が伝わらない→怒る」この堂々巡りの悪循環におちいる。

この夫婦間の考え方は欧米でも見られる。
長年連れ添えば、分かり合えるという思い込みが大きいケース。


改善策として以下を意識する。
・人が気持ちを察するには限界がある。
・自分が相手の気持ちを察することが出来ないように、相手も自分の事を察するのは難しいと認識する。
・相手に期待するより自分から適切に表現する努力が必要。

■「うまくいってる夫婦には不満や葛藤はない」

この考え方はあまりに非現実的考え方。
うまくいってる夫婦も、関係がすぐに終わってしまった夫婦らと同様に問題は起こっている。
実家との付き合い、仕事と家庭のバランス、家庭や子育ての分担、家計のやりくり、セックスなど。

この考え方だとパートナーとは違う考え方を持っていても「不満や葛藤をもってしまえばうまくいかなくなる」という意識から主張を我慢するようになる。
パターン化すると『自分さえ我慢しておけば良い』とストレスを溜め込み続けてしまう。
攻撃的になる人の場合は、問題解決の為の主張ではなく威嚇し自分の考えを相手に押し付ける。

不満や葛藤は必ずある。大事なのはそれをいち早く認識し話し合うこと。

■「パートナー間では言いたいことは何でも言って良い」

相手が傷つく可能性のある事だとしても構わず伝えるような攻撃的な人は、親密な関係を自分で壊してしまう事になる。

何でも言って良いわけではなく、相手の気持ちを考慮した発言に気を付ける。

■パートナーが傷つく可能性のあることは言わない。

前述したことと矛盾に思えるかもしれないがそうではない。
パートナーが傷つかないようにと配慮することは重要だが、言うべき事なのに伝えてしまうと相手が傷つきそうなことを「遠慮して言わない」のはアサーティブなコミュニケーションを妨げることになる。
これが癖になると『言ってはいけないこと』
『言えないこと』が増えていき、コミュニケーションそのものが希薄になっていく。

いくら配慮しても傷つけることはあるが、もし傷つけてしまったら話し合えば良い。

本日はここまで

◎今日の呟き
思い込みっていうのは怖いです。
僕の元妻の場合は両親がまさに「不安や葛藤を起こさないのが仲の良い夫婦」とお互いに思っていた…のかは定かではないんですが、今思えばあまり仲が良いとは夫婦とは違ってたように思います。
あちらのご両親は外見が「優しそう」というだけで。
自分と妻さえ関係が良好であれば…としか考えていませんでした。
ご結婚をお考えの方は、相手の両親の事も良く観察して結婚されることをお勧めします。

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