提案の前に自分の印象を客観視する



デメリット強調型の提案とメリット強調型の提案


特定の人をどうしても提案したとおりに行動させたいときには、デメリットを強調する伝え方をした方が有効。
たとえば「夜寝る前に歯みがきしないと虫歯だらけになってしまうよ」など。
メリット強調型の提案だと、たとえば今回の例でいくと「歯磨きしたら、痛い思いをせずにすむし、白い歯だとカッコよく見えるよ」となるが、どうしても相手を行動させたい場合にはあまり効果的ではない。
だが、どちらを使った方が伝搬しやすいかと言われれば、デメリット強調型の提案の方が良い。
なぜならデメリット強調型の提案の場合、ある意味脅迫にも近い事を周りの人に伝えることになってしまうので、広めた本人はあまり良い気分がしないから。
反対にメリット強調型の提案の場合は、広めた人間が良いことをした気持ちよさを味わえるから広まりやすい。





立場、環境を考えずに本書の方法を採用しても影響力は生まれない



既に相手の中で確固たる信念や軸があるのに反発を煽るような発言をしてしまうと、そのあとどんな言い回しをしても説得することができなくなる。
会社で言えば会社(または部署)の伝統的なやり方があるのに、それらを完全に無視したような、これまでの体制に楔を打ち込むように画期的なアイデアを提案してしまうこと。
さらにそのあと相手から反発を受けたのにもかかわらず「なぜですか?生産性あがりませんよ?」などと食い下がる行為。
こういった行為は逆効果になる。
柔軟性のない”常識”や”固定観念”のある相手に反発を生みそうな提案をする場合にはアタマからそのまま意見をぶつけるのではなく、提案前、相手に一度考えさせる余地を作ってあげる必要がある。
例えば「〇〇の事なんですが、〇〇さんは今のままで満足ですか?」「よく考えてみたらおかしいと思いませんか?」など。




話のテクニック以前にまず自分に意識を向ける


就職活動などでも合否を左右する最大の要素は第一印象。
あなたの情報が全くわからない相手にとって、あなたを判断する要素はどうしても始めの印象で決まってしまう。
話の内容よりも表情・しぐさ・姿勢が好印象を形作る。


■ダーニング・クルーガー効果

自分の能力を本来の能力よりも甘めに見積もってしまうこと。
ほとんど(調査では80%の割合)の人間は、自分の見た目や容姿、声などを「最高ではないけど平均より上だろう」と自分を評価してしまう。
当たり前だが、100人いて80人が「中の上」であるわけがない。
下の下もいれば、下の上もいる。甘く見積もってしまってる可能性がある人間は控えめに自分を評価すると良い。



■ハロー効果

相手の見た目のある特定の印象(目つきが怖いなど)から他の部分にも考えを普及させてしま効果。
目つきが怖い=暴力的な人と思われる…など。
聞き手は、専門知識のない情報ほど聞く前に見た目の印象を重視する。
影響力を高めたいなら相手の目をしっかり見て、楽しげな表情で話しかける。話す内容よりも態度に気を配った方が影響力は高まる。



■レイク・ウォビゴン効果

自分の知能は、世の中の50%の人間よりは上。
自分の性格は、世の中の大体の人よりも温厚。
自分のルックスは、少なくとも平均よりは上のはず…と思い込んでしまってること。


具体的には
・楽しそうな表情で挨拶する
・聞き取りやすい声でゆっくりはっきり話す
・相手の目を見て話す
・背筋を伸ばした姿勢でいる
・メガネをかけている
・相手の話に何度も相槌を打つ
・ジェスチャーを使って説明する
 などが良い振る舞いとなる。

客観性をもって自分を見つめる必要がある。



(※超影響力/メンタリストDaiGo著 参照)

◎今日の呟き
影響力を持ったリーダーらしき振る舞いとして本書に書かれていた態度を載せましたが、どれもこれもうちの会社で影響力のある上司の態度そのものでした。
唯一レーシックを受けて視力が良くなったことで、メガネだけはしてませんがさすが的を得てる内容です。
普通に考えてみても猫背でボソボソ声の人から何か提案されたとしてもあまりピンときませんよね。
やはり姿勢は大事ですし、始めの印象は重要です。
「面接の時だけ」「大事な商談の時だけ」などと限定した日にきちっと身なりや態度を意識するのも良いかもしれませんが普段と違う自分を作ろうとするとどうしてもボロが出てくるものです。
それに、それだとどうしても「楽しそうな表情」を作ることも難しくなってくるかと思いますので、普段から良い姿勢、余裕を持った行動をとってリラックスなど1点でも2点でも日常の中で自然にできることを増やしていくのが良さそうだと思いました。

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