クリティカルシンキングについて①
※前回の記事をご覧になってフォローしてくださった方
ありがとうございます。
(今までフォローしてくださってる方々ももちろんありがとうございます。)
前回のようにたまに自分が取り入れた経験を交えて学び
効果があったことをnoteに載せていますが
今まで本を読むことを避けて生きてきたので学びが全然足りません。
ですので、今回の記事のようにすでに実績をお持ちの高名な方の本を要約し
自分の中に落とし込む為の掲載が主になります。
ご了承願います。
※「実践型クリティカルシンキング21世紀スキル」/佐々木裕子 著書を参考
※写真はクリティカルにかけてクリスタルでヒットした画像を採用しました。要するに何も関連性はありません。
クリティカルシンキング = 批判的思考の意味
あらゆる物事の問題を特定して、適切に分析することによって最適解にたどり着くための思考方法(※wiki調べ)
本書には以下の3つで大きくまとめられてます。
・目指すものを定義する
・何が問題なのかを明確にする
・改善策を考える
今回は「目指すものを定義する」ことについて。
①いつまでに
②どのくらいのレベルのことを
③何のためにやるのか
どの目線で定義するか、どの具体性で定義するかが非常に大切です。
ケネディ大統領は1961年のスピーチで、「60年代末までに人類を月に立たせ、完全に帰還させよう」と言ったことで、その具象化できるクリアな目標に全米の科学者が『俺がやる』と賛同し、なんとか1969年にアポロ11号は月面に着陸できました。
実は本来の目的は「科学技術で当時のソ連に勝って(1961年時点ではソ連の方が宇宙開発が進んでいた為)世界的リーダーになること」だったようですが、それをそのまま言ったのでは具体的ではありません。
誰でも頭の中にイメージできる目標が必要です。
その為、皆がイメージしやすいように『人類の月面歩行』を目標として提示されました。
こんな目標を達成する為には一人では不可能です。それにそれをサポートするサポーター(例えば使用する施設の清掃員など)の手助け、必要な材料、部分的ではあったとしても採用すべき専門技術などが必要です。
もし「科学技術で世界的リーダーになろう!」とスピーチしてたのなら皆イメージできません。
協力者が皆自分と同じ思考力がある前提だとこういった分かりにくい目標を立ててしまうことになります。協力が必要な人との知識の格差はあるだろうし、専門用語で作ってしまえばなおのこと分からなくなります。
既にある程度、大統領の発言から連想できる人なら
「世界的に見れば科学技術のリーダーロシアだ!より優れてると証明するにはロシアより早く月面に辿りつくしかない!」となるかもしれませんが、普通にいつも通りの清掃、配管工などやってる方は「ホントにそういうことなの?無理じゃないの?別の意味じゃないの?」となってしまいます。
他にも以前に読んだ鈴木裕さんの著書「ヤバイ集中力」に集中力をあげる方法の一つとして「普段の仕事にモチベーションのあがる肩書を付ける」という方法がありました。
例えば以下の2つのうちいずれかを仕事にする必要があるとします。
①宇宙に行くための研究をしてる施設で、清掃員として働いてる自分
②よくわからない研究をしてる施設で、清掃員として働いてる自分
両方共にやることは同じですが、
①の場合、考え方を変えて肩書をつけるなら「人類の歴史的な一歩を踏み出す人達の衛生管理者」とも言い換えることができます。
②の場合、人によっては「いつも通りの仕事だし適当でいいかな」という気持ちもおきる可能性もありますし、そうなればそれによって小さいことかもしれませんが、清潔が行き届いていない研究者へのストレスや進捗にも影響は出てくると思います。
目標に具体性がないと、その目標に対する解決策も捉え方によって「どうなったら世界的リーダーになれと思うのか」が異なる為、一部の人以外は迷ったり、理解できないことに対して協力的でなくなる可能性もありますので、間違いなく目標への最短距離は辿れなくなります。
「未来へのビジョンを~」などと使われる「ビジョン」の言葉は、「見えたもの、見てきたもの」を意味します。
要するに目指すべき未来を、まるで見てきたかのように、具象化しイメージできるよう具体性を持った目標を提示する必要があります。
誰にでも分かるように明確に定義する。これが一番大切であり、目指すべき目標の立て方になります。
具体性以外にも、目標を立てる際には以下の頭文字をとったSMARTに重点を置くことが基本です。
・Specific(具体的)=できるだけ具体的に明確な目標に落とし込む
例:「向学心を活かすために統計学の教科書を勉強する」
・Measurable(計測可能)=目標の達成度が数字で把握できるようにする
例:「1日に3ページずつ進めていく」
・Achievable(達成可能)=夢のような目標ではなく、現実に達成できそうなレベルを選ぶ
例:「3ページなら6ヶ月で読了できる」
・Related(関連性)=その計画が重要な仕事の内容に関係があるかどうかを確認する
例:「統計学を学べばいまの仕事の問題点があぶり出せるはず」
・Time-bound(締め切りが明確)=いつまでに目標を達成するかを決める 例:「今年の5月までに一冊を終える」
本日はここまでとなります。
◎今日の呟き
目標を立てる際の指標となる頭文字をとったSMARTがこの本にも出てきました。やはり人を動かすには具体性が重要なようです。
「ヤバイ集中力」の本は主に論理的判断を行う脳の部分(前頭前野)を調教師、本能や直感の際に働く部分(大脳辺縁系、扁桃体)のことを獣と見立てた考え方が書かれてあります。
こちらの本には、個人的に集中力を高めたい人にとっても良書ですが、人間がどうやれば集中できるのか、目的を目的と認識できるかについて、獣にも分かるくらいに具体性を持った目標の立て方は必須ということになります。
「誰にでも分かる」ということは「小学生にもわかる」とも考えられます。
実際に本書にはプロゴルファーの石川遼さんが小学生の時に立てた目標も載せられていましたが、わかりやすく明確でした。
大人になるとカッコだけつけた小学生にはわからない用語を使って、それらしい目標を掲げることが良いことだと思っている責任者の方々もいると思います。目標を掲げるのは自分たちの上司だったり会社の社長だったりするので、そうなると何が分からないのかも言い出しにくくなります。
社長には見えてる目標があるのに社員には見えていない。凄くもったいないことです。
目標の立て方だけで大きく未来が変わるのですから、うまくいってない責任者の方にこそこういった本を読んでいただくのが良いと思います。
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