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2021.01.09〜10 石北本線

北海道に長い冬が訪れた。この年は全道的に大雪気味で生活には支障が出ていたが、その分風景には期待できた。向かうは今年も石北線。とはいえ、そのあまりの大雪は函館線をも止めてしまい、連鎖的に石北特急も運休になるほど。なんとか9日には寒波も落ち着き、始発から運転再開となりそうだ。8日夜から車を東へと走らせ、日が昇る頃には北見の市街地に到着していた。

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2021.01.09 端野〜緋牛内
Nikon D750 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
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2021.01.09 端野〜緋牛内
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

当初は緋牛内の牧草地帯から俯瞰で撮り下ろそうと思って緋牛内に来たのだが、農道は全く除雪されておらず挫折。急ぎ場所を選んで道路上から朝イチのキハを狙ったが、セッティングが終わる前に来てしまった。もう少し高さを稼ぎたかったところである。悔やむ時間もなく、次は常呂川を渡る橋に向かう。午前7時半段階では川霧があったものの、8時半に橋に着くと、すでに霧は晴れていた。まさに水物である。仕方がないので第三の案として、河原の築堤を横位置から狙うことにした。青空と雪のコントラストに青と白の車両はよく似合う。


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2021.01.09 遠軽駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

この日もう一つの懸案が、貨物8071レの動向である。大雪の影響で遅れているのである。遠軽の瞰望岩は雪が深すぎて行けず、薬師山も撮れるものがあるかわからない状況では行きたくない。遠軽周辺で情報収集をしていると、なんとなく8077レのスジで走るような雰囲気。午後に石北貨物を撮れることも多くないので、とりあえず定番の遠軽駅で待ち構えた。昼を過ぎ、読み通り8077レのスジで貨物が到着。見事な雪晴れの中輝く編成を頂戴した。


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2021.01.09 将軍山〜伊香牛
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

夜、跳ね上げた粉雪を強調するカットを撮りたくなった。安定した光源は踏切にあろう。他の光がなさそうな場所を選び、寒さの中大雪3号を待つ。踏切の音が道路に響くと、ディーゼル音が近づいてくる。ファインダーには想像通りの光景が広がっていた。


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2021.01.10 安足間駅
Nikon D7200 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
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2021.01.10 安足間駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

翌朝、天幕・中越のあたりで撮影できる場所を探すも見つからず断念。離合する安足間駅に流れ着いた。この日も天気は良く、網走から来たオホーツクは逆光の輝きを使って望遠で仕留める。札幌からのオホーツクは工夫のない構図で適当に。除雪が行き届いていないのを期待したがそんなことはなかった。


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2021.01.10 愛別〜中愛別
Nikon D7200 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

春先に訪れた愛別の伐採地俯瞰。冬に行ったらどうなるのかと気になり山に入った。しかし思いの外の新雪が行く手を阻んだ。夏場20分で上れた場所に、40分経っても全く着かない。列車の時間は迫っている。仕方なく中腹でギリギリ線路が見下ろせる場所から、望遠でなんとか構図を作って対処。雪は悪くないがあまり意味のない写真になってしまった。