2021.11.26〜27 熊本市電②
熊本電鉄をサクッと切り上げ、バスで水道町へ急ぐ。この最高の天気を1秒たりとも無駄にするわけにはいかない。そのために前夜眠い目を擦ってロケハンをしたわけである。気合十分、体力半分。きょうもカメラ日和である。
まずは昨夜も撮った繁華街バックのカーブ。構図は同じでも表情は驚くほど異なる。朝ラッシュタイムも終わりかけながら本数はまだまだ十分。後打ちで原色8500をGETし、そのまま旧車原色の1801も仕留めることができた。車のタイミングが本当に難しいなぁ。
次の撮影地も前夜訪れた歩道橋。光線はこの時間がドンピシャで、線路は見事に太陽を浴びて輝いていた。構図は作りやすいが、セキスイハイムの看板がどうしても目立ってしまうのが難点だ。まあケツ打ちでも旧車が撮れたので及第点だろう。
続いて定番の熊本城バック。紅葉の色付きが良い具合である。ここの電停は信号の関係かほとんどの車両が2分は停車してくれるのですこぶる撮りやすい。街を入れ、あるいは白を強調させて。さまざまな構図で切り取れるのは嬉しい限りだ。
少し市電に揺られて河原町電停で降りてみた。完全なる併用軌道区間。望遠で覗いてみると町並みが圧縮され、バックには熊本城ホールの看板が見える。日が当たる位置で車がかぶらないことを祈りながらの撮影にはなるものの、大通りではないためか交通量は控えめでありがたい。正面ドカンだとパンタグラフが目立ってレトロ感倍増。好きな構図かもしれない。
同じ立ち位置で画角とレンズを変えてみる。直角カーブの線路沿いには、線路と平行に曲線を描いたビルが立っていた。なかなか先鋭的な建築。普通におもしろい。広角で建物を強調させて一枚。満足して帰ろうとすると、再び慶徳校前側に原色旧車が現れた。車もいないし、撮らないのはもったいない。背景のオレンジ窓の建物がちょっと気になるが、これも街のアクセント。晴天の下では些細な話である。