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2020.03.08 近鉄・神鉄

未だ来ずと書いて未来。将に来んとすと書いて将来。いずれ自分に降りかかるとわかっていても、何があるかわからないものに過度に不安を覚える人もいるらしい。新型コロナウイルスの話である。過ぎ去ると書いて過去になった今だからこそ、この3月はコロナ禍の始まりであったとわかる。御託はさておき、この3月に関西に行ったことと、体調に異変はなかったことは事実である。

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2020.03.08 近鉄京都線 伏見〜近鉄丹波橋
Nikon D7200 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2020.03.08 近鉄京都線 伏見〜近鉄丹波橋
Nikon D7200 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

友人と京都市街から近鉄に揺られて丹波橋駅へ。駅近くのカーブから狙うのは近鉄特急スナックカーである。旧車として運用を減らしているだけでなく、注目すべきは「副標」。京橿特急が橿原神宮前で吉野特急と乗り換えられることを示す「吉野連絡」のボードが目当てであった。近鉄アプリの使い手である友人の手引きのもと、運用から副標特急を見抜き、構図を合わせてからいざ勝負。貴重な姿をおさめることができた。しかもこの翌年にスナックカー自体が引退したのだから、撮影に赴いた価値はあったと思う(もちろん感染対策をした上でね)。


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2020.03.08 神鉄有馬線 湊川〜長田
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2020.03.08 神鉄有馬線 湊川〜長田
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

京都はあいにくの薄曇りだったためさらに西へ行くことにした。京阪と阪急を乗り継ぎ神戸市内に入っても曇ったまま。これはダメか?と新開地で神鉄に乗り換えてトンネルを出た長田駅。驚いたことにピーカンの青空であった。すぐに列車を下り、近場のカーブでカメラを構える。午後の低い光に照らされる旧型車をタテ・ヨコそれぞれ抑える。準急のアシンメトリーな急行灯が好みである。


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2020.03.08 神鉄有馬線 丸山〜鵯越
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2020.03.08 神鉄有馬線 丸山〜鵯越
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
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2020.03.08 神鉄有馬線 丸山〜鵯越
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

最後に向かったのは神鉄随一のロケーションである鵯越俯瞰。鵯越駅からのアプローチは急坂ながら簡単で、線路と新興住宅街、そして奥に神戸市街が望めるだけあってコスパの良さが際立っていた。日暮れからサンセット、ブルーモーメントタイムまで行き交う列車を見守る。海と山が共存する神戸という街を表すには、六甲山よりも良いロケーションなのかもしれないと思った。こちらの夜景に100万ドルの価値があるかどうかは定かではないが。