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「し」小説~妄想癖を満たす夜更けの時間~

遅くなったが3周目。そろそろ相撲以外のことを書かないと相方にも、このnoteの存在を知っている友人も飽きてしまうだろう。ということで相撲以外のことを書いてみよう。
今回は「し」である。し…うーん。思いつかない。翔天狼、志摩の海、松鳳山。いかん、このままではまた相撲になってしまう。と、テーマがなかなか思い浮かばずに数日が過ぎた。
こうなってしまうと、色々と思い詰めてしまうのが悪い癖である。もっと単純に考えなければ。と、思案しているうちに一つのテーマが思い浮かんだので、今回はそれについて書いてみようと思う。

小説との出会い

いきなりだが、私は本が好きである。その中でも、小説が好きだ。中学のときに登校後、必ず朝読書という時間があった。20分程度の時間を使って、教室で30人程度の生徒が一斉に読書をする時間だ。(今考えると、なかなかシュールな光景ではあるが)その朝読書の時間、最初の頃はほとんど興味が無かった。特に読みたいものは小学生のときに読んでいるし、そもそもお金がないから本を買うこともできない。挙句の果てには、学校まで持ってきて読みたい本が無さ過ぎて、担任の先生に「(相撲の)雑誌を読んでもいいですか?」と懇願し、却下される始末であった。
ここまで、本は読むものの、小説というジャンルには全く触れていなかった私だが、この朝読書の時間が大きな影響を与えたことは間違いない。というのも、お金がないからできるだけ文章の多い本を読みたい。でも、難しすぎる内容だと興味を失う。と考えた当時の私が手を伸ばしたのが小説だからである。700円くらいでそこそこの文量がある文庫本は、中学生が内容を理解するのには、一定の時間が必要で、私の需要と見事に一致していた。そこから何冊かの小説を手に取るようになった私は、やがて好きな作家さん達を見つけることになる。すると、今度は本の何かに取りつかれたように本を読みはじめ、登下校中(非常に危険なのでもうやっていない)や学校の休み時間などに読むようになっていった。

なんで惹きつけられたんだろう?

小説の何が、そんなに私を引き付けたのか。一つ目は、小説が持つ特有の世界観が私の妄想癖とマッチしたからだと考える。というのも、現実では絶対に起こりえないような設定や出来事も書かれているため、私の脳内ドラマの設定がより豊かになってきているのだ。これが非常に楽しい。小説と出会ってから、私の妄想癖はおそらく始まっているため、私との相性が良かったのだろうと今になって感じる。
また、小説を読む際に頭の中で映像を作っている。これも面白い。書かれている文章を読み上げながら、どういう状況なのか、主人公の声はどんな感じなのかなどを想定している。まるで、自分がドラマの監督となって全てを仕切りつつ、俳優として出演しつつ、小道具の感じ(例えば車の車種やエンジン音など)を決めながら、小説を読み進めている。妄想のオンパレードである。そして、これが「あの人の声違うだろ!」という言葉も出ずに、誰からも否定されることなく完結することができるのだ。これが実に気持ちいい。物語を読み進めながら、その小説を自分ならこう映像化するなど、その作家さんの作品でありながらも、読者の色に染めることができる。
これがドラマや演劇だと話は変わる。視覚と聴覚を使って、人、配色、状況、音など目や耳に入る情報全てが完全な状態として映し出されている。そのため、視聴者の妄想が入り込む余地は非常に少ない。しかし、本・小説だと情報は活字しかないため、情報が不完全である。この不完全さを補完しようとして読者(とりわけ私)は色々と自分色に脚色することができる。そして正解は作者以外誰も持っていない。もしかしたら作者の方も正解を知らないという曖昧過ぎることから生まれる「誰も否定できない自分だけのオリジナリティ」。これが楽しさを感じる一つのポイントである。

「あーおもしろかった」

もう一つの好きなポイントは、時間を忘れられる楽しさである。いつも小説を読むときには、無音状態で寝室にいるのだが、大体23時くらいから読みはじめ、気付いたら27時くらいになっている。よほどのことがない限り、最後まで読み切ってしまう。というか、途中で読み終えると、続きが気になり寝れなくなるのだ。脳内で音読しているため、興奮状態にあるからなのかもしれないが、とにかく寝れない。寝付けない。だから読み切ってスッキリしたいのだ。「おもしろい話だったなぁー」で終わりたい。だからこそ、集中して読み、時間を忘れてしまうことができる。そして、読んでいるときには雑念が無いため、自分の嫌な部分と向き合わなくてもいい時間になるのも好きなポイントだ。

まとめ

小説は一人で自分の好きな時間に、好きなように楽しむことができる。そして物語にふけることができ、雑念を忘れることができる。これが、私が好きなことの1つである。
今後、この日記を続けていくなかで、自分の好きな小説を紹介するかもしれないが、そのときもおもしろそう・おもしろいよね!みたいな感想を持っていただければ幸いである。
皆さんの小説の読み方などあればコメントで教えてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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