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2年11ヶ月ぶり17回目の韓国旅行(2022年晩秋)



ようこそのお運びで厚く御礼申し上げます。

もう昨秋11月のことになりますが、完全ではないものの海外渡航が徐々に正常化する中、筆者のこのビッグウエーブに乗り遅れまいと、まずは手始めに、というよりもずっと行きたかった韓国へ2年11か月ぶり17回目・4泊5日の旅をしてきました。

世界的なインフレ基調の中で、航空運賃は高くなっており、また、韓国内の諸物価も総じて上昇していて、前ほどのお得感はあまりなかったですが、「旅をしたい気持ち」の前では些末なことなので、思いっきり楽しんでまいりました。

韓国入国に際してはこの3年の間に導入された「K-ETA」という電子ビザの発給が必要となっており、また、まだ完全に終息したとは言えない例の流行り病のせいで、韓国入国時・日本帰国時にそれぞれ検疫のためのシステム入力が必須であったりと、以前よりも面倒になったのは否めなく、また、電子ビザを取得したのに、別途入国カードを書かされる韓国入国時の流れはいまいち理解できませんが、まあ、許容範囲ではありました。

まず初日、羽田のセキュリティチェックが強化されていてちょっと時間がかかりました。平日で空いていたのでさほど並びませんでしたが、連休時などには早めに空港着していた方が良さそうです。

行きの便では窓際の席を選択し、日本列島、東海/日本海、韓/朝鮮半島を上空から眺めつつ行ったのですが、特段の感慨は湧いてこず、あっさりとソウル金浦空港に到着。あれ?先月も来たんじゃなかった?と思うくらいでしたが、空港内の変わりよう(銀行やカフェが撤退していた)を見て、この3年の間の影響を思い知りました。

到着後、早速空港鉄道と地下鉄を乗り継ぎソウル市内へ。ICカードを自動改札機にタッチすると「マスク着用してください」の意の韓国語アナウンスが流れるなど、交通機関の感染防止対策は日本より厳しく、マスク着用率はほぼ100%でした。翌日乗ったKTX(高速鉄道)でも、マスク未着用者を見つけると車掌が注意して回るなど、日本では見られない光景もありました。

一方、飲食関係では検温器も手指消毒液もアクリル板も無い店が多く、こちらの対策は日本よりもゆるめに見られ、国が違うと気にするポイントも違うということを気づかされました。

今回は基本的にソウルに滞在し、中1日だけ半島南部の古都・慶州を訪ねる行程でしたが、晩秋の紅葉の時期と重なり、どこに行っても色づく街を見られたのは眼福でした。

また、数年前に見た映画「慶州・ヒョンとユニ」の舞台であり、その美しさに憧れていた慶州を日帰りながら歩けたのは感動的でした。

それから、以前通っていた韓国語教室を辞めてから1年以上、ラジオなどで聞くだけしか勉強していなかった韓国語が思ったより聞き取れ、最低限の意思疎通の喋りもできたのにはホッとしました。特に、知人からのとある商品の値段を調べてほしいとの指令を遂行するために店に入り、店主との会話が成立し、所期の目的を果たせたのは自信につながりました。

さらに、4年ぶりに再訪した安国で老店主が営む食堂で食べたチヂミと鶏の辛煮、東大門市場のチョングッチャン(納豆汁のようなスープ)、歩き疲れた慶州で食べたキノコ入りプルコギ、

ソウル市庁近くの大人気の干しダラのスープ、そして渡航前にYouTubeで見つけていた名店の熟成サムギョプサル、鍾路三街駅近くのトーストサンド、

部屋に持ち帰って食べたチキンとキンパ、広蔵市場のピンデトック(緑豆チヂミ)とホットクとクァペギ(ねじりドーナツ)など、美味な韓国食をたくさんいただき、帰国後の体重計がかなりの数値を示した(笑)のも容認するくらい満足しました。

そして、街を歩き改めて気づいたことは「カフェの異様な多さ」と「若者の服装の変化」です。

前者はやはり、この数年で倍増といえるほどの勢いとなっているそうで、ソウル中心部ではカフェの3軒並びや、同じビルの1階のテナントに複数のカフェが入居している場所がそこここに見られ、コーヒー1杯1000ウオン(約100円)の安価で販売する新興チェーンも現れるなど、過当競争に拍車がかかっており、消耗戦の末が気にかかりました。

後者は、いかにもデートという若者カップルが、お揃いのスウェット上下で街を闊歩する姿が結構な頻度で見られ、逆にK-POPアイドルたちのようなキメキメで歩いている人が以前より少なく見られるなど、服装を通じ若者のライフスタイルの変化が起こっているのでは?と思いました。

とにかく移り変わりが早い韓国。以前行ったけどもうなくなっていた店も当たり前のようにありましたし、次に行ったときはまた違う景色を見られることは間違いないでしょう。旅行者視点からみれば寂しい部分もありますが、都市や文化や生活はどこでも変わりながら流れてゆくものなので、その変化すらも楽しむのが良いのでしょう。

あっという間の5日間、行きたいけど時期や日程の都合で行けなったところが何か所もありましたが、それはまた次の楽しみにとっておくとして、帰国の途につきました。

さて、今度はいつ韓国に行けるのかな?(意外と近い模様。。。)

また次回もお付き合いをよろしくお願いいたします。

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