Jun Toyoda

工学社月刊「I/O」にてコラム「その技術、何の役に立つんですか?」を連載中。 同社より…

Jun Toyoda

工学社月刊「I/O」にてコラム「その技術、何の役に立つんですか?」を連載中。 同社より単行本「初めてのMindRender」「体験できるPC技術」発売中。 Engadget日本版の電子工作部にてロボット「べゼリー」を制作し、2015年よりメイカーフェア東京に出展。

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UGCコミュニティについてのまとめ

UGCコミュニティとは?  UGC(User Generated Content)とは、ユーザーが作成して公開されている絵、動画、情報、ゲームなどのこと。UGCコミュニティとは、UGCを投稿したり、閲覧したりできる場所のことだ。Youtubeやクックパッドなどが該当する。  昔、コンテンツは企業が作り、消費者が購入・利用するものだった。しかし近年はクリエイティブツールの発展によって高度な知識や経験がない一般人でも、やる気とアイデア次第でコンテンツが作れるようになってきた。ス

    • micro:bitでBLEを使ってみよう

      micro:bitはわずか2200円程度で購入できる安価なマイコンボードであるにも関わらずBLEを内蔵しており、micor:bit間やスマホやPCとの間で簡単に通信をすることができる。 BLEの基本BLE(Bluetooth Low Energy)は「ローエナジー」というその名の示す通り、通信速度よりも電力消費を抑えることを重視した規格で、いわゆるBluetooth(最近は区別するためBluetoothクラシックと呼ばれる)とは別物と考えたほうがよい。 BLEはGATT(

      • 肩乗りロボットの可能性

        肩乗りロボットで画像検索するといろいろな試みが出てきて面白いのだが、なんといっても有名なのはこの2人。右側がIntelの研究者Michael McCoolさんとEdisonロボットのRalph。左側がAlex Glowさんとフクロウ型ロボットArchimedes。2014年にRalphを(おそらくはIntel Edisonの販促のために)開発したMichaelさんは生みの親、自称ハードウェアナード(オタク)として電子工作を啓蒙しているAlexさんは育ての親というイメージだ。2

        • WEST WORLD

          「WEST WORLD」はマイケル・クライトンが脚本・監督を担った同名映画を元にしたテレビドラマシリーズだ。マイケル・クライトンといえばアンドロメダ病原体(映画版タイトルは「アンドロメダ・・・」やジュラシックパークの作者でもあり、架空の報告書の体をとったりファクトを織り交ぜることでフィクションにリアリティをもたせることに成功した作家だ。「WEST WORLD」はジュラシックパークの西部劇版と思ってよい。アンドロイドを駆使することで西部劇の世界観を実体験できる未来のテーマパーク

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          LEGO SPIKE プライムセット

          LEGOマインドストームの最新版ともいえるSPIKEが2020年1月から日本でも購入できるようになった。体験会に参加したので軽く感想をまとめておきたい。 プログラミング方式最大の特徴はScratch 3.0に対応になったことだろう。従来のマインドストームは独自のGUIプログラミングを採用していたが、ブロックを右方向につなげていくタイプなので、ちょっと複雑なプログラムを組もうとすると視認性が悪いという欠点があった。Scratchであれば画面内に高い密度で収まるし、なんとい

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          触感系ボードゲーム「パティーランゲージ」とは?

          そもそもの始まりは姉のスイス土産だった。「あんたは変なものが好きだから」と言って手渡されたのはスライムらしきもの。ところが容器から出してみると、かなり硬い。指で形を整えるとしばらくはその形を維持するが、時間がたつと液体のように流れてしまう。スライムと粘土の中間に位置するような新しい感覚だった。ストレス解消のためのオフィストイとして販売されているものらしい。 このパティをコネコネしながらSuper Sensitive氏と話していたとき、折りたたみ型のスマホについて説明しようと

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          マーダーボット・ダイアリー(上)

          マーサ・ウェルズ著のSF小説「マーダーボット・ダイアリー」。macky氏に勧められたので買ってみた。300ページしかないのに¥1,000円もすると知ってちょっと躊躇したが、ヒューゴー賞(ファン投票)・ネビュラ賞(批評家投票)・ローカス賞を受賞したとあっては、面白くないはずがない。上下巻それぞれに中編が2本ずつ収録されている。それぞれ1話完結だが、シリーズとしても楽しめるようになっている。 まだ上巻しか読んでいないが、実際、期待を裏切らない面白さだった。 この物語はマーダ

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          筆者について

          名前豊田 淳(とよだ じゅん) Twitter(@nuja) facebook 職業RPGや海外向けゲームの開発を経て、現在おもちゃメーカーの企画職。STEM教材のスマートトイ「アルゴロイド」を作ってます。 出身子供のころは東京の練馬区の中を転々としておりました。東映撮影所や豊島園が近かったですね。アニメーションスタジオや漫画家さんも多く、近所の家の表札に「モンキー・パンチ」って書いてありました。 ロボット3Dプリンターで作ったラズベリーパイで動く小型ロボット開発キット

          筆者について