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奈良京都旅

まだ娘が大学生のころ
はじめて2人旅をしたのは5年前の神戸でした
楽しかった思い出を時々写真を開いては振り返っていて、ありがたいことに娘も同じようにそうしてくれていたみたい

コロナの時は2人で毎日びっちり過ごしたけれどそれはそれでとても楽しくて(大変な状況の中不謹慎かもだけど)ドロの看取りも2人同じ重さで受け止めて一緒に乗り越えてきたなぁと思っています
今もそれは変わらず、悲しさも寂しさも同じ重さで持ち続けている相棒のような存在です
小さい時から芯の強いしっかりした子だったけれど、こんなわたしのことをしなやかに受け止めて
旅に行く相手などいくらでも他にいるだろうに、久しぶりに2人で行こうと計画してくれたのでした

暑くなりはじめの、しかも梅雨の季節の京都
お天気が心配だったけれど4日間とも見事に晴れて、暑い中でも朝晩は少し涼しくて北国の私たちでも気持ちよく過ごせるよい時期でした

出発の飛行機からは
洞爺湖が見えました

飛行機が大好き
そして窓側が必須
1泊目は奈良の町屋のお宿
西村邸


おばあさんのお家だったところをリノベーションしたお宿は本当の古い町屋

落ち着いた静かな空間でのんびり

そして北海道では感じられない
時の流れや風情があるのでした

建具にはめられたガラスが美しくて
何度も何度も眺めた
どんな人が何を思って描いた情景なんだろう
遠くに山
雲が霞んで
手前に人々の暮らしが
100年以上経って見知らぬ誰かがこうして眺めるとは
思いもしなかっただろうなぁ
深くて驚いた井戸
覗き込むと別世界の入り口みたい


お宿から移動して(言われるがままだったのでもはやどうやって辿り着いたのか覚えてない)
楽しみにしていた奈良公園へ


ちいさな商店街を通ったり
すてきなお店を覗いたりしながら
たどり着いた奈良公園

か、か、か、かわいい
奈良公園の鹿はここだけの固有種なのだとか
ふしぎだなぁ
そんなことあるんだ

ここはとても平和でした
夕暮れのせいもあって
いちにちの終わりにみんなやさしい気持ちで過ごしている
そんな気がしたなぁ
鹿さんたちはみんなゆったりと暮らしていて
警戒することもなく見渡す公園のあちこちに
小柄なからだと
背中のバンビ模様
2人とも時間を忘れて鹿さんたちとふれあいました
おせんべもってる?
って聞かれてる
もってないよ

お宿の近くにはこれまたお目当てだったお餅やさんがあって、ここはほんとうにほんとうに美味しいので、持ち帰れるなら持ち帰りたかったし
なんなら誰彼かまわず配り歩きたいほどでした

中谷堂
翌朝また食べにいくほど
2人ともちいさなお餅でごきげん
今思い返しても食べたい
いつか奈良に行くなら、帰りの日にここに行って
たくさん買って帰って
みんなに配りたい



このお宿にはお風呂が無くって
すぐ向かいの銭湯へ
83歳のおばあちゃんが番台さん
朝ごはんはお揚げが美味しいお味噌汁
心のこもった丁寧なおもてなしでした


朝から京都へ移動
鴨川のあちこちで橋を渡る
この日のお宿は元遊郭のリノベーション
名残がそのまま
お部屋はかわいい小屋のようなつくり


この日は移動中にすごいミラクルが

京都の街中を暑い暑いと歩いていたら
向こうから歩いてくる姿に見覚えが。。。

デンマークでずっとルームメイトだったジュエリー作家の佐々木ひとみちゃん
かわいいかわいいわたしのひとみちゃん
旅の思い出もたくさんあって、わたしの人生の中の大切な一幕のプリンセス

自由で明るくておしゃれさんでかわいくて
すごい気遣いの細やかな
尊敬する作家さん

なんと広島在住のひとみちゃんと
北海道にいるはずのわたしが京都の街角で偶然会うなんて、1ミリも想像しなかったこと

人混みの中、人目も憚らず抱き合ったりひとみちゃんに撫で回されたりしながら、名残惜しく手を振ってお別れ

バイバイしてから急に寂しくなってちょっぴり涙がじんわり

思いがけない旅の大きな思い出になりました

4日間のことを書こうと思ったら意外と長くなりそうなので今日はここまで

続きはまた明日書こうと思います

暑い日が増えてきました
みなさん、水分補給して健やかにお過ごしくださいね

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