琳派
いつだったか、何で知ったのか
琳派という言葉が頭の片隅に残っていました
日本画にちょっと興味を持ち始めて、何にも知らないけれどただ「わぁこれきれい」と
心が反応したものを脳内ノートみたいなものに貼り付けていたら出逢った言葉のような気がします
琳派とは。。。
尾形光琳の「琳」をとって名付けた呼称で
17世紀から19世紀にかけて継承された芸術様式で、絵画のほか陶芸、漆工、染織など幅広く展開された工芸のことのようです
もう何年も前に日本画がきれいだなぁと思い始めて、歴史物の番組や大河ドラマをみていて
とにかく襖絵や屏風や掛け軸、着物の模様やしつらえにばかり目がいって、お話が頭に入ってこなかったりしたのだけど、一昨年の冬の京都では
御所も二条城は閉館で見られず、青蓮院という皇室の方の一時的なお住まいだったところだけ、かろうじてみてこれたのでした
どれも木の板にそのまま描いてあったり
色褪せたりしているけれど
ここはここで本当に見に行ってよかったなぁと思う場所
ほんとはもう一度行ってみたかったけれど
今回の旅では他のところで大忙し
またいつか訪れたい場所です
そして先日手にしたこの分厚い本
広げれば大きな発見がありました
何百年も前から
「美しい」「描きたい」と、心を動かすものは
足元のささやかなものだった
もちろん、牡丹や菖蒲や梅など
華やかな絵もあるのだけれど
すすきや、猫柳、萩、朝顔、野葡萄に露草、すみれに葛(くず)、桐…
この本の中には空き地をめぐりわたしが眺めたり手にしているものがほんとうにたくさん描かれているのでした
なんてことないもの
もしかしたら花屋さんなどなかったのかもしれないし、暮らしは足で行ける半径数キロの世界
繰り返す季節のうつろいの中で「美しい」と感じるのは日々の暮らしの中で触れるもの
そう思うと、今2023年にわたしが摘んでは写真を撮ったり飾ったり、集めたり、そして刺繍している姿はこの古の人たちからずっとずっと続けてきたことなのかもしれない
当たり前のようで、知らなかった
わたしには大きな気づきでした
今は海外の様子もSNSで簡単に見ることができて
遠いヨーロッパの国で、ほんとうに同じ花が咲いて同じように飾られたり押し花にされているのを見ることができて、それはそれでわぁ〜っと新たな驚きではあるのだけど、何百年も昔の人と
おなじ気持ちで美しいと手にとっていると思うと感慨深いものがあります
昨日書いた記事からいえば
これも大きな巡りの輪のように繋がったような気がします
そんなことを思いながら作業の合間に開いてはなんだかとても嬉しい気持ちになるのでした
昨夜から雨の予報だったのに降らないまま朝になりました
今日は窓をたくさんあけたら涼しい風が入っています
手を動かして今日も小さな枠の中を行ったり来たり
久しぶりに今日のおまけを載せておしまい
このあとやっぱり雨が降るのかな
みなさまどうぞよいいちにちを
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