女子~SUNNY強い気持ち・強い愛~
わたしは仕事をしながら主に邦画かドラマを見ています。この自粛期間中、今までになくたくさん見ました。
その中で、さわやかな気持ちで見ることができたのが、これ。
「SUNNY 強い気持ち・強い愛」です。いろいろなキャラクターが集まったJKグループ。泣いたり笑ったり怒ったりけんかしたり、まあ忙しい。
なかなかのルーズソックス世代の女子高生たち。そしてその後の再会。
女子。女子。女子。時を超えての友達は、とてもいい。
女子は環境ががらっとかわることが多く、自分の中の優先順位はそのときそのときで変わっていきます。その順位は人によって全く違う。だから、いつまでも女子高時代の友達を一番に持ってくるわけにはいかない。
結構、昔を切り捨ててしまう私には、もしかしたら体験できないことかもしれない。でもそのかわり、1対1でつながる友達はいる。それはそれで、静かなつながり。その温度感を愛しています。
わたしは高校から女子だらけだったのですが、そこに来て初めて「表に自分を打ち出す女子」というものを見たように思います。中学までは、生徒会長は男子がやるのが当たり前。部長も、学級委員も何もかも。女子がでると「え?」という空気が。まーだまだそんな時代でした。女子は男子の補佐だったのです。
でも、女子高では、女子がばんばんと提案し決断をし、物事が進められていきました。当たり前だ。女子しかいないのだから。力仕事も女子。文化祭、体育祭、各種イベントのたびに、ものすごい大きさの木材をかついで舞台を作り、キャンプファイヤーの薪を積み上げていました。それも高3にもなれば手慣れたものとなりました。
生徒会も女子が立候補するのが当たり前なのだけど、それがまた面白い。「わたし、立候補するにあたり、名前の麗子を「霊を呼ぶ子」って書いて「霊子」にするから。がんばるから、よろしく!」という選挙演説で見事に生徒会長になった。その後の活躍もすごかった。多分、彼女は本当に素晴らしい霊を呼んでいたのだろう。
それらすべてがとても新鮮でした。女子が決断をしてもだれもとがめない。嫌な顔をしない。頭から押さえつけようなんて先生が現れたら、もう大変。
当時流行ったマフラーの巻き方が「危ない」「危なくない」で体育館での全体生徒会で議題にあがり、その議論で大盛り上がりになったことがありました。先生が「うちの女子高は、地域でも歴史のある学校で通っている!地域の眼もある!うちの生徒に限って、そんな品のない巻き方はいかーん!」と一声で終わらせようとしたら、一斉にブーイングが起きた。内心、好きなように巻けばいいじゃん、と思っていた私もそのときばかりは、その圧力にブーイングしてましたね。よくよく考えたらそこで頑張らないと、マフラーの巻き方をおとなに決められてしまうんですから、圧力嫌い、ファッション大事のJKにとってここ一番頑張るところだったんです。
この女子高で、わたしは自分の中のでっかーいネジが一本飛んでいくのを見ました。
引っ込み思案の女子は、女子しかいない渦に自分をほおりこんでみるのも、荒療治としておすすめします。
でも、変わる時は、自分の力。
そして、変わったと思っても、根底の自分は変わらない。
そこをきちんと自分の手で愛してあげたいですね。
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