祈る夜…人々が目を向けない横浜の工業団地へ

画像1 「マスコミが報じない〇〇」という言葉は好きではないけれど、台風15号被害で千葉はあれだけ報じられ、横浜の工業団地の被災はほとんど注目されない不条理は、今夜19号が確定的にやってくる段階になってより脅迫的に「どうか水が来ませんように」という祈りをせっついてくる。千葉の民家の被害に比べれると、横浜の工場の被害は①家が壊れたわけじゃない②人が怪我したり亡くなったりしたわけじゃない、という理由でやっぱりそれほど深刻に取り上げられない。でも…。
画像2 工場に置いてあるものはものすごく高価だ。工作機械は何億円もする。車だって地味だがトラックは普通の乗用車の何倍もする。15号でこれらが水に浸かって一日しないうちにサビで真っ赤になったと、現地の方に聞いた。「廃業」そうなった時、経営者は億単位の借金を抱え、働く人は職を失う。
画像3 雨露しのぐ「家」が壊されることは「暮らし」が壊されることだから勿論深刻だけれど、工場が壊れることも多くの人の「働く場」を壊し、結果的に「暮らし」を壊す。
画像4 防潮壁が壊れて無防備になったこの街に(土嚢は水が来れば流れてしまう)低気圧が来て海水を吸い上げ、持ち上げて流し込む恐れがこれからある。海抜3メートルはそもそも低すぎるけれど、そこには人々が働いて、生きている。
画像5 地震・津波と違って、かなりの確度で予想できる台風という災害。どうかこの心配が杞憂に終わりますように。ひと月前の被災で、もうたくさん。これ以上人々の暮らしが壊されませんように。

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