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給与減を受け入れ移籍…トリッピアーがニューカッスル行きを回顧「完璧な決断」

昨年1月に当時のスペイン王者アトレティコ・マドリードからニューカッスルへ移籍したキーラン・トリッピアーが、決断の裏側についてポッドキャスト「High Performance Podcast」で語った。

「完璧な決断だったね!」

当時のニューカッスルはサウジアラビア系のコンソーシアムに買収された直後であり、新たな金満クラブ誕生かと世間を騒がせている最中。テイクオーバー後最初の補強となったトリッピアーは、今やチームを引っ張るアイコンの1人となっている。

だが、当時19位に沈んでいたニューカッスルに、ラ・リーガ王者から加入するのは簡単な決断では無かっただろう。

「想像に難くないと思うけど、移籍した直後は色々なコメントが寄せられたよ。"お金の為に来た"とかね」

「知られていないのかもしれないけど、僕はマドリードにいた時より少ない金額しかもらっていない。本当だからね? あそこで新たに3年契約を結ぶこともできたんだ」

トリッピアーがそれでもニューカッスルへの移籍を選んだ背景には、家庭の事情もあった。コロナ禍に海外で生活することの負担は大きく、母国へ帰るキッカケになったという。

「家族や子供のためにイングランドへ帰る決断を下した。プライベートでも大変なことがいろいろあって、クラブでの活動に影響があった。帰らなければいけない理由があったんだ」

「監督(エディ・ハウ)との会話の後、もう断る理由はなかったんだ。もちろんチームがリーグで19位なのは分かっていたよ。残留していればチャンピオンズリーグでもプレーできたけど、後悔は一切無い」

「降格時の条項も契約には含まれていない。給与も少なくなった。ギャンブルにも思えたが、後悔はない」

CLの夢を犠牲に母国復帰を決断したイングランド代表は、長年欧州の舞台から姿を消していた古豪ニューカッスルと共に、"あるべき場所"への帰還に近づいている。

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