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ぬえむ6”タウンニュース”人物風土記

<地元誌タウンニュースに掲載されました>2014年5月

「わらいき」の代表。今月23日に県主催の発表会で“声だけの舞台”を公演する

”声だけ”だから面白い
 ○…声劇グループ「わらいき(笑って生きよう)」のボイスアクターとして、登場人物に命を吹き込むのが役目だ。音声のみの舞台。そこに話し手や役者は現れず、観客は次々と降り注ぐセリフから自由に想像を掻き立てる。「聞き手によって感じ方がまったく違うのが面白いんですよ」

 ○…人ごみの中でも一際目立つ1トーン高い声。中学時代、友人に声をからかわれたことが、逆に自身の魅力を自覚するきっかけとなった。社会人となり、スポーツインストラクターの仕事に就いてからも「自分の言葉で何かを伝えたい」という思いが胸にくすぶり続けた。そんなとき勧められたのが、当時まだ珍しかったインターネットラジオだ。見よう見まねで始め、日々のことをネットの向こう側にいる「誰か」に伝え続けて早14年になる。仕事に明け暮れる日常の中で週に数時間だけは、自分に戻れる時間となった。

 ○…「2度も死にかけちゃって」。30代にかけて予期せぬ大病を患ったことを笑いながら振り返る。働くこともままならず、出口の見えない暗闇をさまよう日々が続いた。「”笑って生きよう”とはそのとき強く思った言葉。できそうで、その当時はできなかったことだから」。演劇のワークショップなどで知り合ったメンバーを誘い、声だけで自由に表現する「わらいき」を始動。韓国や九州のメンバーとインターネット電話で稽古できるのも、声劇だからこその練習方法だ。

 ○…現在は、ボイストレーナーや地元のラジオ局のパーソナリティとしても活動の幅を広げる。テレビやインターネットなど情報が溢れている今の時代。「声」は制限が大きいからこそ、聞く人の想像力を試す。映像作品に慣れている現代人では「好き嫌いがはっきりわかれる」というが、たった一人の胸に響けば「それだけでもう十分」と熱を込める。無限の可能性を信じて、これからも「声」に思いを乗せ続ける。


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