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怒ると成績が伸びると思い込んでる大人へ

あなたはいつも勉強しない子供だった。そして、テストの通知が家に届くといつも親に怒られ、泣き崩れる。親はそれをみて「ここらへんにしよう」と決めて怒る事を止める。
次のテストも終わり、テスト通知が家に届いた。前回よりも点数は良かった。もちろん、親にも怒られずに済んだ。

この状況を俯瞰的に見たあなたに質問。
テストの点数が良くなったのは親が怒ったからだと思うか?

あなたは上の質問にどう答えるだろう。
僕は多くの人にこの質問にはYesと答えて欲しくない。あなたも愚かな大人にならないように気をつけるべきだ。
そしてとても厄介なのは、愚かな大人は自分が怒ったから成績が上がっていると思い込んでいる事だ。

よしじゃあ、解説をしよう。
Q,そもそもなぜ親は怒ったのだろうか?
A,テストの点数が悪かったから。あぁそうだ。
Q,何と比べてテストの点数が悪いと判断したのだろうか?
A,この場合は親の中の何かしらの基準を軸にそれよりも下回ったから怒ったのである。
Q,何かしらの基準とはなんだろう?
A,平均である。
つまり、自分の中の何かしらの平均よりも下回ったから怒ったのである。
Q,次のテストでも平均よりも下回る可能性は高いだろうか、低いだろうか。
A,もちろん低い。
つまり、そもそも前のテストでは平均よりも下であるから前のテストよりも点数が上がる方が確率として高いのである。
元々、その出来事に対する確率が高い事も知らずに怒鳴り散らかして子供を泣かせ、プレッシャーとストレスで威圧するのはどうなんだろうか。
そして、この場合、確率が高い方を主張しただけであるから、親の憤怒が原因で成績が良くなったかは判断しづらい。
これだと、宝くじを買った友人に当たらないよと主張している事と同じである。
このような現象(大分簡略化したが)を統計学では「平均回帰」という。
テストの点数だけではなくてもスポーツや企業の売上成績などにも当てはまる。
そして、この平均回帰、これまた直感と相性が悪い。
僕の記事では直感を必要以上に嫌っている。(そう書いてるからだが)
なんと、直感は平均回帰を無視するのだ。

Q,ある人は、箸を左手で持つ、スマホは常に左手で持つし触る、本を読む時も左手を使う、野球のグローブも左手につける。
さて、この人の利き腕が左である可能性はどれぐらいか?

あなたはどう答えただろうか。答えを知りたかったらinstagramの方に投稿するから見てみてほしい。
では!また次回!

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