普通に生きている事が羨ましい。

みんなはどうして普通に生きていられるのかな
と
真夏の日にメトロに乗る人達をみてわたしは思った。

今日は元々面接に行くはずだった、
でもどうしても行きたくなくて、
行っても受かってもその会社で働ける気がしなくて、
断った。
嘘ついて断った。
こんな人が普通に仕事できるはずが無い、
人間関係も夢も、やりたい事も全部めんどくさい。

熱にやられたのかな、
あの仕事断ってよかったのかなって今でも不安になる。
今日はピーナツバターフランスパンとジャスミンティー、
まったくやる気がでない。

だから神社に行ってみた、
心が洗われるのではないかと期待していた。
そこに居た時はよかったよ、
何だかこれからもなんとかなりそうな気がしてさ、
けど今は、
今はただただ消えたいだけ。
このまま電車と一緒に地下に消えないかなって思う。

同じ車両の乗客に気づかれない様に、
暗くなった瞬間に消えてしまいたい。

願い事はね、
よく分からなかった。
何を願えばいいのか、
夢が叶えますように、
仕事が上手く行きますように、
みんなが健康でありますように、
毎回毎回同じでそんなに祈らなくても大丈夫なんじゃかいかな。
そもそも、今の夢はないし、仕事も別に上手くいかなくてもいい、みんなの健康はみんなも祈ってるからわたしがお願いした所で大して変わるはずも無い。

正面に座ってる若干金髪のキャップの被ったおじさん、
キムタクに見えなくもない。
サングラスとシルバーアクセサリーのせいかしら。