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ナカヤマさんの星より君が好き

君は眠っている。
梅雨入りの時期の少し肌寒い夜に。

サッカーの試合を毎週みてた、
電話しながら今回は何点入るよねって賭け事もした。毎回わたしの負けだった。
今日は昼から眠たかったんだよ、
ソファのある喫茶店で30分以上うとうとしてた、珈琲を再び飲めるようになったのも最近だな。動悸が激しくなってそのまま死にたくなるほどつらくなるの。
君は消えたら無になるのかな、
それなら宇宙に帰って欲しかった。
何億年後に君の光がわたしの子孫の眼に届くかもしれない。
わたしは砂になるよ、
風に身を任せて、海に帰るの。

来世は海月になる。

初めてじゃないかな、自分から電話を切ったのが。何だか君の寂しさに応えてあげられなくて、そばに居ることも許されてない気がして。ビーズの偏ったyogiboで寝るほどの悲しさだよ。
君がわたしの寂しさを理解してくれても、わたしには君の寂しさが分からないのが悲しい。
とんでもない自分本位の人だよね。

好きを簡単に口にするし。

あ、そうだ、これもみんな夢なんだ。

全部わたしが望んだ真実なんだ。

ドーナツの穴がどれだけ重要かも伝えられないまま、春を終わらせたくなかった。

70億分の1の私を見つけてくれてありがとう。