ネタバレ【長ぐつを履いた猫】

そろそろ近所で公開終わりそうだから見てきた。
メモ程度の感想

戦闘シーンが始まった時は直前までヌルヌル動いていたから「なんかカクついてね?」と思ってしまった。3Dと2Dアニメの良いとこどりを目指しているのかな?
ウルフ初遭遇戦の頃には目が慣れたので、メリハリのある戦闘シーンとして受け入れられた。「殺陣シーンに入りますよ!」という合図として良いかもしれない。
特に最後のウルフ戦ではこの演出がバッチリ決まっていた。プスの素早さを際立てる演出として合っていると思う。

キャラクター周りの感想。
キティさんが実に良い女。したたかで逞しい中にも幾許かのセンチメンタルを併せ持っているのが素敵。結婚式を逃げられただけじゃなくて自分もちゃっかりドタキャンしてたのを告白したあたりで好きになった。(彼女がそう言ってるだけで真偽は分からんけどね。)元カレへの理解度が高すぎる。決して甘く優しくはないけど他人の全てを諦めているわけでもない、そんなバランスが絶妙。
ゴルディ家はもっと掘り下げが欲しかったな…仲が良いのは伝わってくるんだけど昔のエピソードをもっと教えて欲しかった。尺不足感。ゴルディが「まともな家族」を望んだのも、今の家族が嫌なわけではなく彼女自身が熊ではないからという理由なのが悲しくて良い。。最後は「帰って冬眠しようか!」と明るく言ってたけども、そう割り切る前の彼女は家族が冬眠してる間起きてしまって一人寂しい思いをしていたのかもしれない。全部私の妄想だぞ。

ウルフさんとラスト戦闘シーン
木枯らしを思わせる口笛が好き。
炎の向こうに二人の影が見える演出かっこいい。独特のアクションシーンがよくマッチしてた。ショーテルをくるくる操りながらの二刀流の段階で既にクールだったのに、ドッキングして両刃の長物にしてくるのオタクの大好物(※諸説あります)だったから興奮しちゃった…。戦況を変える一手になったのがレジェンドたるプスのレイピアでなくて、惨めな状況の中でキティから譲ってもらった猫ナイフなのが熱いですね。
あの結論を出したプスの事、ウルフさん九割は「つまんねー奴になりやがって」と思ってそうだけど一割ぐらいは「心を入れ替えたんならこれからはまともに生きろよ」て思ってくれてないですか?

惜しく感じた点
ホーナーさんに関しては興味が引かれる以前に、雑に悪事を積み重ねて全てのヘイトを集中させて処理されたなぁという感想になってしまった。追っ手が三組いてそれぞれに尺割いてるからなあ、勿体無い。緊迫感の演出としてはウルフさんがずば抜けていたから余計に…。