就活は団体戦?

1.はじめに

 久々に、就活の話を書いていきます。やっとまたブログを書こうと思えるようになってきました(笑)

 今回は、就活でよく聞く「就活は団体戦」という言葉について考えていきたいと思います。

2.団体≠知り合いと仲良しこよし

 団体戦と聞くと、大学の友達やゼミでの知り合いとかと企業や選考の情報を共有したり、WEBテストの出来具合を競争したり、励ましあったりするのが想像されると思います。もちろんそれらは、モチベーションの維持や知識を広げるという意味では重要だと思います。

 ただし、その団体という言葉が上記に掲げる行動から想像される「切磋琢磨」「戦友」というようなイメージの意味合いで使われず、所謂「馴れ合い」という意味に変容すると事情が違ってきます。

 基本的には、就活は個人戦だと考えています。いくら友達と一緒にやった方が良いといってもみんな志望する企業ないし業界は違います。そのため、ESの刺さる書き方、WEBテストの力の入れ具合、GDの仕方など少しずつ各人がこういうやり方が良いとかここまで頑張ればよいと思う感覚に差が生じてくると思います。

 就活は団体戦と考え、いろんな人に話を聞いて、全員の考えを鵜呑みにしていると、かえって混乱を招く可能性が高いです。ましてや、団体戦という意味を友達とかとのなれ合い(所謂、傷のなめあい)と変容し、それをしていても進歩はないと考えます。本当にダメなときに共感してくれる人がいると助かるのはわかります。心の支えにもなりますし。ただそればかりしていては、次には進めないという意識も必要かなと思います(選考上手くいかなかったから企業の愚痴をただ言い合うみたいな)。

 個人的に就活は、団体戦というより、RPGのようなイメージかなと思います。基本的には一人で戦います(本選考等)が、その道中(就活のインターンや本選考の合間等)で色んな人に出会い、自分をレベルアップさせてもらったり(自己分析、添削等就活対策)、HP・MPを回復してもらったり(モチベーションの維持・向上)するものかなと思います。

 就活は、別に誰かとチームを組んで「はい、就活始めましょう」というものではないです。いつ始めるのか、誰を頼るかとかの判断は自分です。「団体戦というから、ただ、とりあえず人と話をしておけばよい、友達と仲良しこよししておけばよい」という認識ではなく、あくまで誰の話を聞くか、誰の言葉を参考にするのかの判断は自分です。あくまで誰と話すかなど選択するのは自分、その結果に対して責任を持つのも自分で就活をどう動いていくかを決めるのも自分と考えると、個人戦という意味合いが強いのかなと思います。ただ、助けてくれるツール(友達だとかOB訪問、各種情報、選考機会等)はそこら中にあるのでそれらから必要なものを拾って自分のモノにしていくというイメージです。そういった意味でRPGのようなものといっています。もちろん一人の力で進めてラスボス(最終選考)を突破する人もいるでしょう。

3.就活における助けてくれるツール(人との出会い、隠しアイテムみたいなものも)をいくつ見つけ、いかにそれを使うか(周りにある人やモノ、情報をどう使い倒すか)。

 就活は、RPG(個人戦でいかに助けてくれるツールを拾って活用するあるいは支援者(味方)を自分の背後につけて進めていくもの)のようといいました。ではどう、お助けアイテム(情報、OB・キャリアアドバイザー等支援者、一般の選考とは違う早期選考等の別の選考機会)を見つけて、どう活かすかなのですが、当たり前ではありますがいかに能動的に動けるかどうかにかかってくるとは思います。

 何かの就活のコミュニティに入るでも良いですし、友達と違う業界の情報共有するでも良いですし、一人でもインターンいったり、オファー系のサイト登録してオファーされたところに足運んでみたり、MatherとかでOB訪問したり…。とりあえず一歩踏み出してみることは重要かと思います。友達とかの就活情報聞くだけで満足してるとか、一歩踏み出して説明会行ったけど退屈そうに聞くとかだと意味合いは薄れますが…。このように団体戦をしてるつもりになると怖いかなという感じです。就職するのは自分としっかり当事者意識を持つことは最初にしておいた方が良いかもしれません。

 また、どう活かすかというところについてですが、色々コミュニティにはいったり、情報への感度を高めることでものすごく多くの情報が入ってくると思います。ここは取捨選択という判断力がモノを言うところかなと思います。誰を信じるか、どの情報を取り入れるか、自ら決めていく必要があるかと思います。情報に溺れるだけだと何のために情報を取り入れたのかわからなくなり本末転倒になるのでしっかり整理する作業はしていきましょう。この人の言うことに納得はできるのか、この情報は企業分析に有益なのか、このテクニックは汎用性があって役に立つのかなど自問自答して精査したうえで自分の中に落とし込むようにしましょう。

4.団体という言葉の意味(まとめ)

 ここでは、団体戦ということばの本質的な意味合いは何なのかについて考え、一意見を述べてきました。とりあえず団体戦は、仲良しこよし井の中の蛙状態で傷のなめあいをしていたり、とりあえず色んな人に闇雲に話を聞いていろんな人に流されまくりの就活をするという意味ではないということを理解していただければよいと思います。

 あくまで自分が主体となって就活をする、当事者意識を持つという認識が重要になるかと思います。その中で必要であれば切磋琢磨できる友達、信頼のおける人、自分の中での必須のバイブル(就活本や就活記事等)を横にバンバンつけていって自分のレベルをアップさせることは大いに良いことだと思います。“団体”という意味合いより“連携”“パートナーシップ”といった関係性の方が意味合いとしてあっているかと勝手に思っています。