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下手に自由を手に入れたらこうなる。

大学の寮とはいえ、ひとり暮らしという自由を手にした私は、もう無敵だった。どれぐらい無敵かというと、毎回好きな女(姫)を序盤でさらわれる赤色の帽子を被った配管工おじさんのスター状態が1−1から8−4まで延々と続く感じだ。

学校は、学費が安い、構内にある図書館の蔵書数が多い、教員免許が取れる、おまけに学食が安くて美味いと文句なしの環境だった。

講義をこなし、2つのサークルに所属し、バイトで生活費を補填し、夜は大好きなビールを飲みながら課題をこなし、深夜すぎまでゲームに没頭。。。

もう最高だった。

他人と関わると疲弊する私なのだが、同級生の輪の中にもそれなりに入り、波風立てず、深入りせず、海のクラゲのようにフワフワと立ち振る舞った。万年スクールカースト3軍で培った力を、いかんなく発揮したつもりである。

バイトは生活に潤いをもたらすために、コンビニと家庭教師を掛け持ちした。
バイト代は、日用品のほかに、酒、ゲーム、アニメグッズなどなど、経済を無駄に回しまくっていた。家庭教師は、学生にとって金回りが良い。。。

大学は高校までとは違い、自分の興味のあることだけを選択して学ぶことができるので、毎日が自分次第、時間は全て私のものとなる。講義と講義の間は図書館に入り浸り、好きなだけ本を読んで過ごした。

ただ、私には決定的な欠点であり弱点がある。何度も言うが、私は育った環境が「過干渉のちょっとアレ」だったため、他人に対して興味が極めて薄い。つまり極めて、他人を見る目が無い。

これが、この頃から良くない形で顔を出し始めた。

そう・・・寄りによって「恋愛」にこれが出始めたのだ・・・。私はこの恋愛で、りゅうおうとなったのだ。。。

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