皆さん分析してる?「SWOT分析について」
皆さんこんにちは
若者に色々役に立つ情報をたまに呟いているおじさんです。
外資系企業に勤務していた頃、社内研修で色々なフレームワークを勉強しました。その中の1つSWOT分析を自分なりにまとめなおしてみたので、noteを書いています。元々、会社の経営戦略を立案するための基本情報の整理のために作られたこのフレームワークですが、自分の勤務している会社を社員である自分が分析する場合にも使うことができます。
SWOT分析の進め方
まず、SWOTの4つのパラメータを洗い出します。
Strong(会社の強み)
この項目は、自社製品やサービスに良い影響を与える社内の要素になります。自社で何かを作っている、自社で何かのサービスを提供している
多くの場合このどちらかに属すると思います。自社製造を行っている場合は、自社製品の強みを思い浮かべると会社の中に存在する強み(これなら他社に負けない)があると思います。もしサービスの形で何かを提供している(サービスそのものを提供している、何か商品を販売しているのもサービスの一環です)のであれば、自分の会社のサービスの良さを思い浮かべることで会社の強みを洗い出すことができます。
4つの項目は全てそうですが、できるだけ箇条書きにすることをお勧めします。あまり長い文章になってしまうと、強さと弱さが混ざってしまったり、独立する2つの強さが混ざってしまう場合があるからです。また、これらは会社に良い影響を与える要素であり、会社で質の良い車を作っているのであれば、車そのものではなく、その車を質の良い状態で作る要素、例えば技術力が高い、会社が開発に力を入れている(開発予算がふんだんにある)などが、要素になります。
上手く思いつかない場合は、
を前提に、強みを思い浮かべると良いかもしれません。
Weakness(会社の弱点)
自社の製品やサービスに悪影響を与える要素がこの項目になります。サービス品質が低いとか、商品の料金が高いなどが要素としてあげられると思います。また、会社自体の知名度、お客様の数が増えないことなど、業務を行っていて感じる問題点がまさにここに該当します。
Opportunity(機会)
自社製品やサービスに良い影響を与える社外の要素が、この項目に当てはまります。自社が競合に先駆けて開発した商品がある場合は、競合が少ないというのが、この項目に挙げられると思います。同種のサービスがある場合、自社と比較すると他社のサービスがコスト面やクオリティの面で劣る場合なども、この項目に当てはまる要素となります。やはりうまく思いつかない場合は、
等を使うと洗い出しやすくなると思います。ファイブフォース分析は面白いので別のnoteにまとめようと思います。
Threat(脅威)
自社製品やサービスに悪影響を与える社外の要素がここに当てはまります。競合製品やサービスを販売する企業が増えてきた。そもそも、自社製品の市場が縮小し始めているなどが、当てはまると思います。
クロスSWOT分析
要素をすべて出し終えたら、それぞれの要素を掛け合わせて
の組み合わせを考えます。
注意点
このSWOT分析の目標と目的を最初に決めておく
SWOT分析はあくまで、現状を把握するための手法なので、目的が不明確なまま進めてしまうと、分析をしておしまいになってしまいます。具体的に、「来年度の売り上げを〇〇%上げるためには?」のような目標をあらかじめ定義することが重要です
機会と強みを混同してしまうことがあります。
SWOT分析の各要素は、実際に分けてみると複数に分類されるのでは?と思うシーンに出くわしますが、機械は会社の外に存在する要素であり、強みは会社内に存在する要素だと考えると正しく分類することができます。
経営者以外でも使えるSWOT分析
自分の会社を分析してみる
転職を考えるようになると、転職先の会社がどうしても自分の会社より良く見えてしまうのですが、SWOT分析を使って的確に分析するのも良い方法だと思います。リクルーターから希望する会社の情報を入手し、SWOTの要素に沿った形で情報を吸い上げれば、簡単にクロスSWOT分析が行えますので、自社のクロスSWOTと転職先のクロスSWOTを比較すると、より明確な転職イメージが湧くと思います。この辺の情報提供ができないリクルーターは正直レベルが低いのでそうそうに後退してもらうか、別のリクルート会社へ切り替えた方が良いかもしれません。
実はこの方法を使うと、会社の分析とリクルーターの選別という2つの要素を1回で行えるメリットがあります。
自分の部署を分析してみる
ある程度規模の大きな会社であれば、転職という形で別の会社へ移ることよりも、社内での転属を考えてみたらどうでしょうか。自身が所属する部署のSWOT分析を行って、社内の他に興味がある部署のSWOT分析を行うことで、客観的な判断材料の一つを作り出すことができるかもしれません。移動先部署のSWOTは会社の年度頭や年度末の発表資料を見ると意外と答えが書いてある場合がありますので、そのような資料を使って、SWOT分析をしてみるのも面白いと思います。
自分自身のSWOT分析
SWOT分析は、実は自分自身を一つの会社だとして、分析してみる方法もあります。これを年度末に行うことで、翌年度の自身の目標がクリアになり、スキルアップなどの新しい取り組みを明確化することができます。以前、職務経歴書を毎年書いた方が良いというnoteを書いたのですが、職務経歴書を書き直す前にSWOT分析をやってみるのは、より目的がはっきりするのでお勧めな方法だと思います。
次回はファイブフォース分析をまとめてみようと思います。
それではまた。
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