見出し画像

株式分割に関するあれこれ(修正)

皆さんこんにちは
若者に色々役に立つ情報をたまに呟いているおじさんです。

NTT(日本電信電話株式会社 9432)からびっくりする発表がありました。

それは、株式の1:25の分割です。単元株は現在100株なので、ミニ株などで購入している方以外は、100株単位で株を保有していると思います。これが、予定日を迎えると2500株に替わり、分割前の1株が仮に5000円だった場合、1株当たり25分の1の株価(200円)になります。総額としては100株x5000円の50万円と2500株x200円の50万円で同額です。

株式分割(スプリット)をするとどうなるのでしょう?

一般的に株式を分割した場合、1株当たりの単価が安くなるため、単元株数という株式を購入するための最低ロットを購入するために必要なお金が安くなります。
1株10万円の株の単元株数が100株だった場合、この株を保有するには最低で1000万円の資金が必要になります。(手数料は別で必要)
では、この株が分割されて、1株1000円になった場合、(分割は、1:100)新たにこの株を保有したい方がいたら、1000円x100株=10万円あればこの会社の株を購入する(株主になる)ことが可能です。
普通株を保有する場合は、リスクを考え、投資金額の全額を1つの銘柄に投資することは少なく、いくつかの種類の銘柄や投資商品(株、債券、MMF、FX、リート、Gold等)に分散投資(その分散投資したら銘柄リストをポートフォリオとも言ったりします)するのですが、では100万円の資産を4めいがらに分散投資したい場合、1銘柄は25万円になるのですが、25万円で購入できない(単元株数を買うことが25万円ではできない)銘柄の場合は、その株を自分のポートフォリオに入れることができなくなってしまいます。今回、NTTは特定のお金持ちからのみの投資対象とされることより、より流動性が増えお金持ち以外でも気軽に投資対象として選んでもらえる銘柄に舵を切ったということになります。

株式分割の弊害は何かあるでしょうか。

ぱっと思いつく事で2つの弊害が考えられます。
1つは、株の管理コストが増えます。管理コストは単純に株台帳の管理だけでなく、株主総会の通知など様々なコーポレートアクションに関連してコストが増えます。また、元々日本が単元株における売買しかしていなかったのは、むかーし昔1株しか保有しない株主が株式総会に押し寄せて収集が付かなくなったので、そのような株主を排除し、大株主(もしくは一定数以上の投資をしてくれる株主)のみで株主総会を行えるように生まれた仕組みだと言われています。昔は、紙の証券だったため、通知や株主台帳の書き換えなど手間を減らしたかったのかもしれません。では、株式分割をして、最低限の株数を保有している人が増えてこの人たちがみんな株主総会に来た場合、恐らく大変な混乱を起こすのではと考えられます。
もう1つは、株の売買手数料です。証券会社により株の売買手数料は売買金額に紐づいて設定されていると思いますが、もし1回の取引株数に連動する手数料だった場合、同じ投資金額で株式を買うので分割前と後では、後の方が購入株数が増えてしまうので、手数料も増えてしまう可能性があります。しかし、私の知っている証券会社でこのような株数に紐づいた手数料を採用しているところはないので、実質このような弊害はないと思います。

株式の併合(リバーススプリット)

株式の分割とは逆で、例えば、10:1の併合をすると、1株1000円だった株は、1株が1万円になり、保有している株数は10分の1に減ります。そして、単元株数を購入する際に必要な資金は、10万円から100万円に増えます。
企業は株の管理コストを減らすことができるため、しばしば株価が下落している企業が行う場合があります。

証券会社の株式分割時、一般口座と特定口座の取り扱い

今回noteを書きたかったのは面白い回答をSBI証券からいただいたので、その情報をシェアしたいと思って書いています。

質問「特定口座で保有している株式が分割した場合、そのまま特定口座で保有されるのでしょうか?」
回答「原則的に、特定口座で保有されている株式は分割されても同じ特定口座で管理されます」

ただし、以下の場合は特定口座で運用していた株が一般口座に移ってしまう場合があるそうです

1:1.5の株式分割の場合
SBI証券:5株(特定口座)
A証券:3株(特定口座)
で管理していた場合、株式分割を行うと以下のようになります
SBI証券:7.5株
A証券:4.5株
ここで小数点以下の株に関しては、保有株数の多い証券口座に自動的に入庫されます。そしてその入庫した株は一般口座で管理されます。
SBI証券:7株(特定口座)+1株(一般口座)
A証券:4株(特定口座)

これは、特殊な条件ですが、SBI証券のみしか証券会社を利用していない場合、上記の分割割合の場合、単元(すいません、単元株は100株ですね。)1株未満(0.5株)が発生してしまいますが、その単元株未満の株は原則として売却され現金が振り込まれます。特定口座の場合は源泉分離課税された残りが入金しますが、今これの詳細をサポートに聞いています。【追記】サポートから回答がきました。元々特定口座で保有している株の株式分割における1株未満の自動売却は源泉分離課税はされず、確定申告が必要だそうです。知らなかった。。。

僕はNTTの株も保有していますが、どうなっていくかドキドキする反面、株式分割する場合は、株価が上昇する要因となるため、温かい目で見守っています。皆さんも、割安になったNTT株保有してみるのはいかがでしょうか。

今回もサムネはAdobeのFireflyです。「There are cute golden androids with dollar mark in his eyes enjoy in the blue ocean」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?