仕事に対するやり甲斐
やりたい仕事(好きな仕事)が見つからない。こう感じる若者が多いらしい。でもこれは普通なのかもしれない。僕は運良く好きな仕事に就くことができた。今思うとこれは運がとても良かったことと、発想が人とは異なっていたからなのだと思う。
僕は大学を卒業して最初の会社はなんと3ヶ月で潰れてしまったのですが、その会社もサイバーセキュリティをやっている会社でした。最近自民党総裁戦で高市早苗候補がよく口にしているサイバーセキュリティ。僕は20年以上前からこの分野に興味がありました。学生の時の最初のきっかけは、自分の銀行残高を操作できるようになったら凄いのになぁという邪な思いからサイバーセキュリティに興味を持っていたのは内緒です。当時はまだオンラインバンクもなく、金融インフラはインターネットには接続していない時代ですし、Tポイントのようなオンラインポイント系サービスもなかったのですが、ITの中でもセキュリティに特に興味を持ちました。
自分でもなぜこの分野に興味を持ったのか、それはサイバーセキュリティの本質をなんとなく理解していたからだと思います。皆さんは、サイバーセキュリティってなんだと思います?僕の持論なのですが、サイバーセキュリティは保険です。実際の保険とは少し異なっていて、何かを補填してくれる物ではない(実は今IT保険は存在しています。一定のセキュリティ対策要件を満たしたシステムが攻撃を受けた場合に一定額を保証するという物です)のですが、万一の時に役に立つという観点で見た場合は、とても似ていると思います。あるシステムがインターネット上に公開されていても、誰からも攻撃されることなくサービスを継続できるなら、セキュリティ対策は必要ないとも言えます。しかし、多くのシステムにおいてセキュリティ対策をするのは万一に備えてです。保険も万一の事故や病気に備えて加入する物です。
そして、保険は恐らく一生なくなることのない概念というのも真理だと思っています。人は何かに怯え、そのためのリスクヘッジをなんらかの形でおこないます。サイバーセキュリティも医療保険も損害保険も万一に備えて構築します。僕の人生の成功は、恐らく誰も興味を持たなかったサイバーセキュリティに早くから興味を持ち、更にこの分野の本質が保険と同じで生涯にわたりこの概念は無くなることがないだろうという確信の元、技術を学んでいったことにあるのではないかと思っています。
僕のようなケースは凄く稀ですが、皆さんも仕事にやりがいを持ち、その仕事が好きになった時に、その仕事の本質を考えてみてください。
それは、誰でもやっていることなのか?
それは、本質的にはどんなことなのか?
1つ目の答えが、Noであり、2つ目の答えが、継続性がある物であった場合、あなたの選んだ仕事は恐らく成功する仕事であり、安定した高収入を長期間に渡り供給してくれるはずです。更に、僕はもう一つ条件を加えることで大成功へと導くことができると信じています。
それは、外国語は有効か?
日本企業で働くことより、外資系で働くことの方が圧倒的に給料は上がります。そして、自分がその外国語が得意であれば更なる挑戦と成功が待っています。日本は、中学、高校、大学としっかり英語を学んでいます。しかし英語を話すことができない人が多いだけでなく、読むことも書くことも苦手としている人が非常に多いのも事実です。しかし、日本には多くの外国企業が入ってきており、そこで使われるのは英語です。
ちょっと脱線してしまいますが、僕は大学生の頃、利根コカコーラでアルバイトをしていました。当時は、キッコーマンが利根コカコーラの親会社で同じ黒い液体を売っているんだなぁと思っていましたが、バイト先の先輩にバイトからそのまま正社員になる人もいると聞いたのですが、同じ正社員なら当時の日本コカ・コーラだけは、アメリカのコカコーラの直接資本なので、給料もよいし、環境も良いと教えてもらいました。つまり、同じコカコーラという物を販売していながら、なぜか本社運営の日本コカ・コーラだけは給料がよいという「違い」が生まれていることを知りました。恐らくこの頃の経験がずっと心の中にあり、僕は同じ仕事をするなら外資系といつの間にか決めていたようです。
では、上記に当てはまらない場合は人生失敗してしまっているのか?いいえ、そんなことはありません。仕事に対してやり甲斐を見出せなくても人は衣食住のために労働しなくてはいけません。やり甲斐がなくても
1、自分に合ったワークロード(仕事の負荷レベル)
2、自分に合った職場の上司や仲間
3、妥当な給与
これがあるのであれば、仕事にやり甲斐がなくてもなんの問題もありません。しかし、もし何かに欠けている場合、特に1と2に不満がある場合は、転職も一つの選択肢かもしれません。しかし、転職する場合、3の部分においては、企業の雇用者に対する評価を元に金額が決まるため、仮に満足できなくても転職によって解決できないかもしれません。この競争社会において企業における人の価値判断は残念ながらシビアです。
1枚千円のジャケットをデザインする人
1枚10万円のジャケットをデザインする人
企業は後者に高額の報酬を払い、前者はできるだけ安く雇おうとします。よく誤解をしてしまう人がいますので、付加価値と呼ばれる、本質に付加された情報について少し説明します。サンローランのジャケットとユニクロで販売しているジャケット。どちらも本質はジャケットですが、それぞれの付加価値(この場合はブランド)によって、仮に同じ製法同じ素材同じデザインのジャケットだとしても販売額は異なります。しかし、ビジネスとしては少ない数を高額で販売するサンローランも薄利多売をするユニクロもどちらも正解です。では、企業から見た自分をジャケットに置き換えた場合、あなたはサンローランで売られたいですか?それともユニクロで売られたいですか?ちょっと意地悪な問題を出してしまいましたごめんなさい。サンローランで売られたいと思った人、残念ながら騙されています。本質は同じジャケットですがサンローランでは高額で販売される、そんなジャケットになりたい、なんとなくこの気持ちはわかりますが、値段の差を決めるのは、企業ブランドであってあなたの本質的な価値ではありません。逆にあなたの本質的な価値を高めることで、ハイブランドから声をかけてきて是非ともあなたと契約したいと声が掛かるようになります。そう、本質的な価値を高めることが高収入を得るための正攻法なのです。
物を販売する会社なら
高額の商品を売る会社
物を作る人か売る人
サービスを売る会社なら
サービスを販売する人か提供する人
全てに共通するのは
他にやっている人がいないこと
この条件を満たしていればあなたの年収も満足いく金額になるはずです。この条件を満たしているのに金額に満足いかない場合は、あなたの金銭感覚に問題があるか、単に勤めている会社があなたの価値を正しく判断していないのでしょう。僕は、年間60億の商談で主要メンバーとして頑張ってきましたが、4年経過しても給料が8000円しか上がっていないことに気がつき転職しました。多分、技術力が上がり、自分自身を客観的に見る余裕ができるのに4年かかったということだと思います。皆さんも自分自身の価値をもう一度見直してみましょう。そして、可能ならやり甲斐のある仕事を選んでみましょう。やり甲斐がなくてもここで述べたようなポイントに気を使うことで、給料は必ず増えていきます。
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