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言い訳ばかりしていたあの頃の私は何を考えていたのか

新卒1年目。あの頃の私はテレビの制作会社のADとして働きアリ以上に働いていた。多忙を極め、あの頃は何度も何度仕事を取りこぼしていた。「なんでできてないんだ」とブチギレされる毎日。理由を話すと「言い訳すんな!」と更に熱くなる上司。そんな記憶がーー

ーー蘇ったのは、本当につい最近のことである。

あれから約10年(え?10年?)。今度は指導する立場になった私が「言い訳するな」と後輩に向けて口にする。そういえば、もしかして私言い訳しなくなった?

さて、10年前の私と今の私何が違うんだろうか。

言い訳エブリデイ

実は私、当時は言い訳をしていると気づいていなかった。あの頃を思い返すとそういやそうだったな、というレベルだ。全力で保身に走っていたのに気づいてなかった。無意識に言い訳を口にする毎日だったのだ。

つまり、言い訳をする人は、それが言い訳だと気づいていない可能性がある。「お前言い訳すんじゃねえよ」と言われても、なんのことを指しているのかがわからない。

言い訳する自分からの卒業

多分、2社目に入ってからは言い訳が減ってきたんじゃないかなと思う。いや、無意識に口にしてたかもしれないけど、指摘されることはほぼなかった。思い当たる節を羅列してみる。

他責思考だと気づいた

1回目の転職活動時、数人の面接官に言われたのが「他責思考だね」。今思うとめちゃくちゃありがたい助言だ。不採用にする私にもそう言ってくれるなんて神か。
改善のためには自覚することが大切だったりする。自覚ができたから他人からの指摘を飲み込めるようになったのかも。

は?そんなん知らねーしと思ってた

新卒で入った会社は教育なんてものはなくて、「は?初めてそんなん聞いたわ」って出来事ばかりでキレてた。「教えてくれないから先輩が悪いんですー」ぐらいに思ってたと思う。
あの頃の私へ、自分でも学べ。

仕事とは何たるかを知らなかった

こんなん当たり前やろということも知らなかった1年目。仕事の締め切り守れないとかザラにあった。仕事って、何をすることなのか。本質的なところどころか、行動としての理解もできていなかった。だから、先を見越しての行動なんて一ミリもできなかった。想像ができてないというか、想像することの土台すらなかった。
ADなんて次の現場の準備を先行してやっとかなきゃいけない立場だったのに、ぼぅっと立ち尽くしていることが多々あった。それでよく怒られた。なんで怒られてるかわからなかった。
けど今はわかる。あの頃の私は、何をすべきかという全容が見れてなかった。

責任感もなかった

1年目だしってのもあるけど、そもそも責任とは何たるかを理解してなかった。自分のミスで、どれほどの影響があるかなんて、気づいてもいなかった。

この人の言う事なら聞ける、という人と出会った

2社目には母のような上司と、ハイレベルな先輩がいた。この人たちの言うこと聞いてたら間違いないと気づいてから、ひたすら二人からの教えは素直に聞いたし、やること為すことすべて吸収するつもりでいた。
結果、社会人としてぐんと伸びた自覚がある。

視野が狭かった

2社目で尊敬できると人出会ったのは、有能な人がたまたまいたから、だけではないと思っている。視野が拡がったからだ。裏を返すと、1社目にいた頃は視野が狭かった。仕事ができる人はたくさんいたはずなんだけど、その人たちのこと、何も見てなかった。見る余裕なんてなかった。

自分の身を守らないとズタズタにされると怯えていた

言い訳してなんとかして自分を守らないと、壊れそうだった。プライベートが潰されるほど仕事は忙しい、上司は怒鳴ってくる、辛い、けど夢だったテレビの仕事は続けたい。
壊れないギリギリを歩むには、どうにかして怒りの矛先を別に向けないといけなかった。

プライドが高い

これに関しては未だに自覚がないのだけど、多分高いんだと思う。

おわり

言い訳しちゃう人の心理ってこんな感じだと思います。言い訳せざるを得ない、見えない背景があると思うので、とりあえずまず「言い訳してる」自覚をさせてあげてください。できる限り具体的に。「さっきの〜〜って言い訳だよ」と。

言い訳されまくってイライラしてる先輩の皆さんに届け〜。

☆1700字 ちょうど1時間


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