「コーダ あいのうた」私はなんと感想を描けばいいのかわからない(ネタバレなし感想)

やっっっっっっっとだ。「コーダ あいのうた」の公開が始まってからもう何ヶ月経っただろう。なんだかんだタイミングを逃し続けていたのだけど、日比谷シャンテでの公開時間が昼の部しか無くなっているのを見て慌てて観に行った。

なんと感想を書けばいいんだろう。いや、書く必要性はないのだ。こんなの書きたくて書くんだから。だけど、この作品はあまりにも多角的な視点で見れて、いろんな感想が湧いてきて、それがまとまらずに困っている。

うーんと、すんごい簡単に感想を書くとすると「めっっっっっっちゃよかった、泣いた、いい涙流せた、終わり方も爽やかでよかった」。(余談だが私はもう誰かが死ぬお涙頂戴物語はうんざりしているのだ)

だけど、ここからどう感想を書き連ねようかと考えあぐねてしまう。コーダとしての人生、障がいを持つ者の人生、1人の夢見る少女の人生、旅立とうとする娘を見守る親の人生、健常者と同じように生きたい人生。
主人公は1人だけど、本当にたくさんの人生が入り組んでいて、長編小説を読んだかのような充足感が約2時間に詰まっていた。私はどの人生に寄り添って語るのがいいのだろう。普段、単一的な物語ばかり摂取してるからこんなにも言葉が出ないのかもしれない。

「コーダの、障がいのある家族を持つ葛藤がわかりました」
「家族と夢のはざまで頑張るルビーの姿になきました」
「やっぱり最後はかぞくなんだなっておもいいました」
なんて薄っぺらい言葉ばかり浮かんできては、かき消していく。
なんか、ちがう。

あー!だめだ!諦めた!今回は感想は語らない!言葉は必要ないんや。
とにかく主人公ルビーの歌声が本当に良くて、鳥肌!やっぱ歌う系の映画は大画面で観るべき!

本当に物語が厚くて、登場人物悪人いないし、みんなそれぞれの人生を魅せてくれた。みんなそれぞれこれからの人生真っ直ぐ進めるんだろうなって思える。困難もあるだろうけど、なんか、うん、大丈夫なんじゃないかなって思わせてくれた。個人的にはお兄ちゃん本当にかっこいいし、頑張ってって背中押したくなった。
障がいを大げさに描くわけでもなく、劇的な物語にするでもなく、これが彼らにとっての日常なんだろうなと思える作品だった。それが良かった。ルビーはコーダという立場だけど、思春期の女の子としての悩みも濃く描いてたからそう思えたのかもしれない。あの両親強烈すぎでしょ。私でも頭抱えるわ。

あと、めっちゃ下ネタ多くて笑っちゃった。観客も結構クスクス笑ってた。普段洋画観ないんですが、そんな感じなの?これだけ?笑

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