これはライブ!みんなで「犬王」見届けようぜ!(ネタバレあり感想)
それは数ヶ月前、YouTubeを巡回してたときのことだった。ある映画の予告に出会う。イマドキから離れた無骨なアニメーション、七色の声色、下から突き上げてくるような音、たった60秒の予告で確信した。「これ絶対最高だろ」
予告の時点でワクワクしていた「犬王」がようやく公開されたので行ってきた。公開日から少し日が経ってしまったのが悔しい。
いやぁ〜…最高じゃん(語彙力の消失)
女王蜂のアヴちゃんを主役に置こうって話を出してくださった方誰?声の変え方出し方歌い方全部天才やったんよ。金一封渡したい。森山未來さんもめちゃよかった。
もう頼むから手拍子だけは許して。というか応援上映まだ?私も太鼓とか持ち込んでドンドンやりたいよ(いい迷惑)。叫びだしそうな気持ちを抑えるのに必死だった。それほど興奮した。
ということで、ここからネタバレあり感想。
ネタバレあり感想
キャラクターについて
友有セクシーすぎる…(一言目に言うことじゃねえ)
えちえちすぎ。貧相な少年から、ロン毛になったあたりから「どぅええええええ好き」ってなった。あれはどう考えてもビジュアル系バンドのボーカル。女物を身に纏って紅さしてって…もう好き。セクシー。糸目たまらん。時々開眼するのもヲタク的には刺さる。
犬王のステージはどう見てもジャニーズ。舞台装置に本気すぎてワクワクした。火も使ってたし、ワイヤーで空も飛んでたし、あれはジャニーズですよ。つまり友有座はジャニーズ(?)
上にも書いたけどアヴちゃんの声が本当に生きまくった映画だった。友有と出会った後あたりから声が全然違う。おそらく成長したということなんだろうけど、一人でこれ使い分けられるのはアヴちゃんだからだとしか思えない。女王蜂聞いてても一つの曲の中で別人のような声で歌ってたりするし、まじで喉どうなってるの。大好きすぎる。
アニメーションについて
「見えない」をそう演出するか〜と感心した。真っ暗ではなく、ぼやっとした形とした「見えない」。触れることで「見える」っていや、なるほどな。
目が見えなくなってからずっと友有の前髪は目にかかっていたのだけど、犬王と出会ったあとから目がしっかり見えるようになっていて、そういう細かい演出に痺れた。表面的に「見える人」に変身してた。心の現れ。あ〜さすがすぎる。演出がうますぎる〜。
物語について
ラストシーン、友有の首がおちたとき、それまで空気を震わせていた音が、完全に消えた。あんなにかき鳴らされていたのに。あまりの静寂にぞくっとした。音が、奪われた。
そして「犬王の物語は現代までほとんど伝承されていない」というようなテロップが出た後に気づく。
「伝えゆく者がいなくなった」んだ。
そして現代にて出会い、蘇る、友有と犬王。それを見る私たち。私達は犬王たちの物語を受け継いだ。ここからまた伝承されていく。こういうのなんていうんだっけ、メタ?
イマに蘇りし犬王。新しい、イマの音とともに、形を変えて受け継がれる。
さあ、100年後の犬王は、どのように表現されるのだろう。
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