転勤族にとって印鑑登録証明書は何の証明にもならないという悲劇とは?
印鑑登録証明書は役所に届け出た印鑑について、「この印鑑は間違いなくあなたの物です」とお墨付きを与えてくれる書類です。
もう昔の事なので忘れてしまいましたが、マンションや自動車などの大金はたいて購入する時に必要だった気がします。何度か作った事はありますが用途は既に覚えていません。
ここで、何で転勤族には意味が無いか?というと、「各自治体で申請するので、引越すと新しく登録しなおさないといけない」からです。
しかも、印鑑登録証明書に使用できる印鑑はごく普通の「認め印」でも構いません。
実際に、私が何度か必要だと言われて作った印鑑登録証明書は、今住んでいる自治体の物を覗けば意味の無いものです。だから、数年後に印鑑登録証明書を受け取った側にとって万が一「印影」のトラブルがあったとしても「過去の証明書」になってしまっている可能性があるのです。
すると、「そもそも印鑑登録証明書って必要?」という議論にさえ私の中には芽生えています。
例えば、運転免許証などで本人が確認出来れば、あなたの目の前でさえ押すことで、その印鑑は「間違いなく本人が押した」事の証明になります。個人の場合は、本人確認を義務化した方が効果的な気もします。
まあ、後から「押した、押さない」で揉めた時に何らかの証明書が必要かも知れませんが、印鑑登録証明書があったとしても、目の前で押さなければ、印鑑を押したのが100%本人とは限らないのですけどね。
「えっ?あなたの知らない間にパートナーが勝手に押している」
という事も十分にありますよね。
しかし、会社の場合は代表者が都度押すわけにはいかないので、「社印」として登録しておくことは必要だと思いますが、これからの時代「テレワーク」「在宅勤務」が話題にあがっていく時代には「印鑑」よりも「電子決済」が主流になっていくのでしょうかね?
つまり、印鑑登録証明書は各自治体ごとに登録されるので引越してしまうと、提出先の印鑑登録証明書の写しは「過去のもの」になってしまうのです。
契約する瞬間にさえ必要な書類であれば、そんなに意味をなさないのでは?と感じてしまうのです。
この制度、「コロナ禍で印鑑を押すために出社する人達」を救うためにも無くなれば良いのになあ~!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?