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海外での就活時に面接でよく聞かれる3つの質問

こんにちは、カナダで絶賛就活中のなっつんです。昨日もいそいそと面接に行ってきました。面接の最後で担当者の方に今後の採用スケジュールについて聞いてみたところ、「実は今週末から2週間休暇を取るので、採用されたとしても連絡は最短で3週間後くらいになるよ〜」との答えが返ってきました。本当にこの国は自由な国だぜ・・・!

気付いたら昨日行った面接のところで、永住権取れてから行った面接は計4回目となりました。ちなみにまだ学生だった時からバイトを探したりもしてるのでそれらを含めると、カナダでの面接自体はかれこれもう20回くらいはやっていると思います。とはいえ面接マスター(?)と名乗れるわけでもなく、現在も絶賛学び中でございます。

さて今回は、そんな今まで経験してきた面接の中でこれでもかというくらい聞かれる、言うならばテストに出る最頻出の質問を3つ選んでみました。面接の前に読むことで「あっこれ進研ゼミでやったところだ」となること請け合いです。採用担当者として働いたことがないので適切な模範解答はわかりかねますが、どう回答するようにしているかも備忘録を兼ねて記載しています。

ちなみに「海外での」とタイトルに便宜的に書きましたがカナダでの経験のみとなるためあしからず。そしてカナダ国内でも一概には言えないと思いますがそちらについてもあしからず。そして最後になぜ日本の就活面接と異なる質問も存在するのか、個人的な考察もまとめてみました。


1. Tell me about yourselfー経歴を含めた自己紹介をお願いします

もうこの質問に関しては聞かれなかったことがないのでは?くらい冒頭で聞かれます。これは日本の企業面接でも同じでは?まずはお前一体誰やねん、と。採用担当者に「怪しい者ではございません、ご安心ください」とまずは伝える必要があります。私の場合は

  1. 日本でやってきたこと

  2. カナダでやってきたこと

  3. 以上を踏まえて自分の経歴がいかに今回の仕事の募集要項と合致するか

と3本柱で話すようにしています。特に3が重要かと感じています。結局今まで何をやってきて、どういうスキルを持っていようが、今回応募している仕事内容にそれらが合致していなければ「大変申し訳ありませんが今回はご縁がなかったということで」と言われる可能性大です。なのでカナダでオフィスでの仕事経験がまだない私が、今まさに就活で苦戦している理由にもつながるわけですね。つら。

というか上記ではイメージしやくするために丁寧な日本語を書きましたが、そもそもまず不採用だった場合はそのようなことを言われることもなく、連絡自体が来ないことが多いです。(雇用主によりますがGovernmentのような公務員の仕事だと面接の前に書類選考の段階ではじかれてしまってもお祈りメールが丁寧に来たりします。地味にありがたい。)

2. What are your strengths and weaknesses?ーご自身の長所と短所を教えてください

こちらもよく聞かれます。これも日本での企業面接でもあるあるの質問では?この質問の意図としては自分自身を客観的に分析する能力が問われているのでしょうか。日本・海外問わず採用担当者の方々に逆に質問してみたい。

  • 強み:フレンドリー。誰とでも分け隔てなく話すことができる。

  • 弱み:飽きっぽい。同じ作業をずっと続けられない。なのでとにかく新しいことを学び続けるようにはしている。

例えば昨日行った面接では上記みたいな感じで回答しました。自身の強みに関しては1の質問と同様に、ある程度その仕事で求められている人物像にあてはまるような回答が好ましいのかなと思ったりしますが、弱みに関しては正直に言ってどれくらい馬鹿正直に答えていいのかわからない質問でもあります。気をつけているのはネガティブな印象を与えすぎないように自分の中での改善策を最後に付け加えるようにしています。

3. How do you deal with difficult client/coworker?ークセのあるクライアントや同僚と、どのようにコミュニケーションをとりますか?

上記2つの質問が自身の能力や経歴について答える自己PR系の質問であるのに対して、こちらは「仕事をしててこんな時、あなたならどうする」といった実際の業務時を想定した質問(英語だとbehavioural interview questionsって言ったりします)です。

私は人事担当や採用担当の仕事を今までしたことがないので、これも憶測ですが、この質問の意図としては「今までの経歴はわかった。じゃあ採用後、本当にこいつは使える人間なのか?」という点を注意深く見られている気しかしません

転職理由や志望動機をよく聞かれがちな日本の企業面接では少し珍しいかもしれませんね(ちなみにコンサル業界ではこの「本当にこいつは使える人間か」を見るためのケーススタディ面接があったりするので、日本企業全部とは概して言えません。あと恐らく日本でも外資企業ならこのような質問はありそう)。

さらにこの本物の業務を想定した質問はその仕事の業界や業種によってももちろん異なります。例えば昨日面接を受けたところは医療事務の仕事だったので、「もしいきなり「血が止まらないんだけどどうすればいいか」と患者さんから電話がかかってきたら、あなたならどうする」といったなかなか差し迫った医療現場でしか起らなそうな質問でした

と業界や業種によってこの質問内容は多少異なるにせよ、どういった業界で採用されてもほぼ避けて通れないのはクライアントや同僚/上司とのコミュニケーション。なので「How do you deal with difficult client/coworker?ークセのあるクライアントや同僚と、どのようにコミュニケーションをとりますか?」と聞かれた回数は多いです。

「なるべく最初は自分で考えながら、相手を尊重しつつコミュニケーションをとるようにして、自分では対処しきれなくなってしまったら上司や別の人に相談します」と答えたりします。これも正直適切な答えなのかはわかりませんが、なるべく最初は自分でがんばりますよアピールをするようにしています。

まとめと考察: 日本の就活面接となぜ異なるのか

さて海外で面接を受ける際に出てくる最頻出と勝手に感じている3つの質問をまとめてみましがいかがでしたでしょうか。

まとめてみて思ったのは自己紹介や自身の強みや弱みなど、日本と海外で共通する部分もありながら実際の業務を想定した実用的な質問が海外(といってもカナダの一部の地域しか経験していないのですが)では多く見受けられるという点です。

これは日本の企業が一般的に(もちろん全ての業界がこの限りではない)中途入社であっても、ましてや右も左も分からない新卒入社なら言うまでもなく、社員を採用したら最初は企業側がある程度本人が慣れるまでは面倒を見てあげるという非常に優しい文化の表れなのではないかと個人的に感じています。

今となっては日本でも転職も当たり前となってきましたが、一昔前まで終身雇用の考え方が強く根付いていた日本社会の一つの側面なのかなとも個人的には思ったりします。一旦採用してしまったら本人がどんなに使えない人間であっても一応はクビにしないというのが個人的な日本企業のイメージです。(半強制的な飲み会や上司が仕事終わるまで帰れない、サービス残業、過労死、有給休暇取得率の低さ、女性の管理職登用が極端に少ないなどなど、そういう別の角度から見て優しくない側面が日本社会には多々あるのも確か)

しかし海外(便宜的に海外と言っていますが何度も言いますがカナダの一部の地域しか経験していません)では採用された後、企業側から手厚く手取り足取り教えてもらえるというのは日本特有の文化であることからまずは学びます。

こちらから聞かないと何も教えてもらえないし、なんなら聞かないと今度はどうして聞かないんだと怒られるところから始まります。そして雇い主から使えないと判断されたら即解雇(経験者は語る)。とても理にかなっていますが雇用主から見たら人件費を払っているわけなので、生産性の低いコスパの悪い人材は組織には不要なわけですね。

そういう面がある一方で、休暇は2週間以上が普通だったり、サービス残業なんて概念はそもそもなかったり、多くの女性管理職の方達が活躍されていたりといい面ももちろんあります。

海外では大学卒業したばかりの新卒ですらインターンをまずは経験して「私は新米の新卒ですけどすでにインターンである程度の仕事のやり方はわきまえてるんで、そこをなんとか」といった感じで採用にこぎ着けます。日本でも意識高い就活生は同じようなことをやると思いますが、日本で大学卒業した新社会人全員が同じことをやっているようには思えません。

日本の仕事の募集要項でよく「未経験可」と言う文言を見かけますが同じような文言をこちらではあまり見たことがありません。仕事に応募する前に自身で努力して学歴なり職歴なり似たような経験を身につけていることが前提とされています(多分最低賃金の肉体労働はもうちょっとゆるいけど)。

以上、日本・海外の企業文化の背景の違いから、まずはその企業への第一ステップである面接時の質問にも違いがあるのではないかという考察でした。では今日はこのへんで。


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